ユーロ週間見通し:上げ渋りか、欧州金融不安は払しょくされず

2023年4月1日 15:02

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記事提供元:フィスコ

*15:02JST ユーロ週間見通し:上げ渋りか、欧州金融不安は払しょくされず
■強含み、ECBによる追加利上げの思惑強まる

今週のユーロ・ドルは強含み。欧州中央銀行(ECB)による追加利上げ観測が強まり、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いは縮小。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ停止は近いとの見方は根強く、ユーロは底堅い動きを維持した。ユーロ圏3月消費者物価コア指数速報値は市場予想をやや上回ったことも材料視されたようだ。取引レンジ:1.0745ドル-1.0926ドル。

■もみ合いか、ECBはインフレ抑止も根強い金融不安

来週のユーロ・ドルはもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)当局者は今後も域内のインフレ抑止に前向きのスタンスを崩しておらず、引き締め継続を期待したユーロ買いに振れやすい展開となりそうだ。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ休止の思惑が大きく後退した場合、ユーロを押し下げる要因に。

予想レンジ:1.0700ドル-1.1000ドル

■上昇、欧米金融システム不安和らぐ

今週のユーロ・円は上昇。欧米金融システム不安が和らぎ、リスク回避ムードが後退してユーロ買い・円売りが優勢になった。また、ドイツの3月IFO企業景況感指数が一段と改善したほか、欧州中央銀行(ECB)メンバーからは引き締め継続の主張が相次いでみられ、ユーロ買い・円売りが優勢となった。取引レンジ:140円41銭-145円67銭。

■上げ渋りか、欧州金融不安は払しょくされず

来週のユーロ・円は上げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)当局者から域内のインフレ抑止に前向きな見解が相次いでおり、金融引き締め継続を期待したユーロ買いに振れやすい展開が予想される。ただ、欧州金融機関の健全性などで懐疑的な見方は残されており、リスク選好的なユーロ買い・円売りを抑制する場面もあるだろう。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・4日:2月生産者物価指数(1月:前年比+15.0%)

予想レンジ:142円00銭-146円00銭《FA》

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