日経平均VIは小幅に上昇、株価底堅く警戒感は強まらず

2022年5月12日 13:51

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記事提供元:フィスコ


*13:51JST 日経平均VIは小幅に上昇、株価底堅く警戒感は強まらず
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は13時50分現在、前日比+0.21(上昇率0.73%)の28.80と小幅に上昇している。なお、今日ここまでの高値は29.67、安値は28.32。

インフレ長期化観測や米長期金利の先高観、ウクライナ情勢の先行き不透明感など懸念材料が継続し、市場心理は悪化しやすくなっている。こうした中、昨日の米株式市場で主要指数が年初来安値を更新した流れを引き継ぎ、今日の東京株式市場は売りが先行し、日経225先物は下落、日経VIは上昇して始まった。ただ、取引開始後の売り一巡後は日経225先物は底堅い動きで、市場ではボラティリティーの高まりを警戒するムードは強まらず、日経VIは午前の中頃からは昨日の水準近辺での推移となっている。


【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。《FA》

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