NY債券:米長期債相場は堅調推移、安全逃避的な買いが強まる

2022年3月5日 07:03

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記事提供元:フィスコ


*07:03JST NY債券:米長期債相場は堅調推移、安全逃避的な買いが強まる
4日の米国長期債相場は堅調推移。米労働省が4日発表した2月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+67.8万人と、市場予想を大幅に上回った。失業率は3.8%と、2020年2月以来の水準に低下したが、債券市場で目立った反応は確認されなかった。ウクライナ情勢は悪化しつつあること、原油価格の大幅な上昇は米国経済を圧迫するとの懸念は消えていないことから、長期債利回りは低下した。CMEのFedWatchによると、3月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25ポイントの利上げが決定される確率は4日時点で94%程度。また、5月開催のFOMC会合で政策金利が0.50ポイント以上となる確率は、95%程度。10年債利回りは1.816%近辺から1.698%近辺まで低下し、取引終了時点にかけて1.736%近辺で推移した。

イールドカーブは、フラットニング気配。2年−10年は+25.30bp近辺、2−30年は+67.60bp近辺で引けた。2年債利回りは1.49%(前日比:-4bp)、10年債利回りは1.74%(同比:-10bp)、30年債利回りは、2.16%(同比:-6bp)で取引を終えた。《MK》

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