H&M、Higg Indexのサステナビリティ・プロファイル導入 一部商品の環境負荷を“見える化”

2021年5月29日 10:39

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記事提供元:アパレルウェブ


 H&Mは、欧州と米国のオンラインストアで展開する一部商品において、素材の環境負荷をスコアリングするHigg Index Sustainability Profile(ヒグ・インデックス・サステナビリティ・プロファイル)を導入。同ツールはサステナブル・アパレル連合(SAC)および技術パートナーであるHigg社により本日発表され、H&Mはこの新しいHigg Index Sustainability Profileを商品に適用する最初のブランドの一つとなる。
 

欧州および米国のオンラインストアにて一部商品に適用される、Higg Index Sustainability Profile
 
 Higg Index Sustainability Profileは、製品に使用された素材の環境負荷に関するデータや情報を共有するもの。ブランドや小売業者、製造業者が同一の方法で各商品の環境負荷に関する検証済みのデータを共有することができ、より広範な透明性を提供することで、お客様はより多くの情報を得た上で購入判断をしていただくことが可能となる。

 

 導入の第一弾として、欧州の全31のオンライン市場および米国のH&M公式ウェブサイト(hm.com)では、本日よりウィメンズおよびキッズの2021年夏コレクションの一部商品においてHigg Index Sustainability Profileを適用する。日本での展開は未定だが、2021年中には更に対象製品を拡大していき、2022年中には全オンライン市場へと拡大することを目指す。
 対象となる各製品には、その製品を作るために使用された素材の環境への影響に基づいてそれぞれスコアが付けられている。スコアは 「標準値」から「レベル 3」まであり、「標準値」は従来の素材や、環境への負荷がそれらと同等の素材を使用した製品に付けられる値になる。「レベル 1」、「レベル 2」、「レベル 3」は、より環境負荷の低い素材を使用した製品に用られ、従来の素材に比べて最も環境負荷が少ない素材を用いて作られた製品には「レベル3」が付けられる。また、各製品には、水の使用、地球温暖化、化石燃料の使用、水質汚染などへの影響に関する詳細なデータも表示される。

※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。

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