NY株式:NYダウ681ドル安、インフレの上昇を警戒

2021年5月13日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウ681ドル安、インフレの上昇を警戒
米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は681.50ドル安の33587.66ドル、ナスダックは357.75ポイント安の13031.68で取引を終了した。予想を上回った4月の消費者物価指数(CPI)を受けて、長期金利が5週間ぶり高水準に達したため、寄り付き後、下落。インフレ上昇への警戒が高まり、売りが加速し引けにかけて下げ幅を拡大した。ハイテク株ではキャピタルゲイン増税を警戒した利益確定売りにも拍車がかかった。セクター別では、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が売られた一方、エネルギーが買われた。

製薬会社のファイザー(PFE)は、疾病対策センター(CDC)の諮問委員会が同社製コロナワクチンの12歳から15歳児童への接種を推奨したため、上昇。エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)は原油高を受け収益拡大期待に上昇した。ピザチェーン運営のドミノピザ(DPZ)は、投資家アックマン氏が保有を明らかにしたため、上昇。一方で、コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は同氏が売却を明らかにし、下落した。バイオのノババックス(NVAX)は生産ラインの懸念に、同社製新型コロナワクチンの緊急使用許可申請を急がない方針を確認したため、下落。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は28%まで上昇し2カ月ぶりの高水準となった。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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