Exchange Serverの脆弱性「ProxyLogin」を悪用したゼロデイ攻撃で被害多発

2021年3月9日 07:33

印刷

記事提供元:スラド

米国で「Microsoft Exchange Server」のProxyLoginと呼ばれる脆弱性を突いた攻撃が広まっている。被害は米国企業だけでも3万の組織に及ぶとも報じられている。Microsoftによれば、中国に拠点を置くサイバー攻撃グループ「Hafnium」が米国に置かれているレンタルのVPSサーバーを経由して攻撃を行っているという(MicrosoftProxyLogon.comSecurity NEXT日経新聞)。

この脆弱性ProxyLoginは攻撃者が認証をバイパスして管理者になりすますことが可能なもの。共通脆弱性識別子はCVE-2021-26855が割り振られている。Microsoftによれば、「Exchange Server 2013」「Exchange Server 2016」「Exchange Server 2019」でセキュリティ上の問題が発生している。同社は米国時間の2日にセキュリティ更新プログラムをリリースしており、JPCERT/CCや情報処理推進機構(IPA)も早急に修正プログラムを適用するよう求めている(IPAJPCERT/CC)。

これに合わせて米サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)は3日、緊急指令「Mitigate Microsoft Exchange On-Premises Product Vulnerabilities」を発令。政府機関に直ちに脆弱性に対処することを求めている(ZDNetTECH+ )。 

スラドのコメントを読む | セキュリティセクション | 犯罪 | セキュリティ | マイクロソフト | バグ

 関連ストーリー:
Microsoft、Windowsの更新プログラムで問題の発生した部分だけをロールバックできる「Knows Issue Rollback」の仕組みを解説 2021年03月07日
ハッキング事件の起きたSolarWindsサーバーでは「solarwinds123」というパスワードが使用されていた 2021年03月02日
Microsoftのマルウェア対策エンジンに12年以上前から存在した脆弱性 2021年02月16日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事