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セブン&アイ、使用済みプラ再資源化に参入 サントリーら設立会社に資本参加
アールプラスジャパンのプラスチック再資源化方法(セブン&アイ・ホールディングス発表資料より)[写真拡大]
コンビニエンスストア大手のセブン-イレブン・ジャパンや総合スーパーのイトーヨーカ堂などを傘下に収めるセブン&アイ・ホールディングスは、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組むアールプラスジャパンに資本参加し、再資源化推進に乗り出すことを決めた。
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セブン&アイ・ホールディングスは2019年、グループの環境宣言「グリーンチャレンジ2050」を発表し、循環経済社会の実現に向けて本格的なプラスチック対策と取り組んでいる。2021年1月末現在で約1,000台のペットボトル回収機をグループ店舗に設置。2019年度は500ミリリットル入りペットボトル約3億6,000万本に当たる約9,800トンを回収し、リサイクルに回している。
アールプラスジャパンは、米国のバイオ化学ベンチャー・アネロテックと共同でペットボトルを含む一般プラスチックをベンゼン、トルエン、キシレン、エチレン、プロピレンなど直接原料に戻す新技術の開発を急いでいる。
この方法は従来の油化工程を経由する方法より少ない工程で処理できる。このため、処理工程での二酸化炭素排出量や必要なエネルギー量の削減につながると期待されるほか、より多くの使用済みプラスチックを効率的に再生利用可能だ。セブン&アイ・ホールディングスは今回の資本参加でこの技術開発を後押しし、2027年の実用化を目指す。
アールプラスジャパンはサントリーや東洋紡、岩谷産業、アサヒグループホールディングス、大日本印刷などさまざまな業種にまたがる12社が共同出資して2020年に設立され、事業をスタートさせた。プラスチックごみの問題を世界が抱える喫緊の課題と位置づけ、12社以外の企業にも資本参加による事業参入を呼び掛けていた。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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