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旭化成、DX推進ラボをオープン 社内外のデジタル人材を交流
デジタル人材の交流を図るラボ「CoCo-CAFÉ」のイメージ(画像: 旭化成の発表資料より)[写真拡大]
旭化成(東京都千代田区)は5日、社内外の人材交流を促進するデジタル共創ラボ「CoCo-CAFÉ」を東京・港区にオープンした。マーケティング、R&D、生産技術部門のデジタル人材を集結させ、デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)基盤の強化と、ビジネスの創出を目指す。
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サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させた「デジタルツイン環境」を整備した。日本から遠隔で、海外工場の運転支援をするなど、デジタルを活用した新しいビジネススタイルを開発・検証していく。デジタル技術を用いたデモ装置も複数設置し、社員に体験させることでアイデアの創出にもつなげる。
ラボには、グループ全体からデジタルプロフェッショナル人材とビジネスリーダーを集める。社内のみならず、産学官の様々な社外パートナーも招き、共創の場としても活用する。旭化成はこれを起点に、全従業員のDX教育を行う。グループ内の人材を「旭化成DXインターンシップ」として受け入れ、教育を実施。DX人材を計画的に育て増やしていく。
旭化成グループは、マテリアル、住宅、ヘルスケアの3領域で事業展開を行っており、バリューチェーンの様々なステージでデジタルを活用することが、今後の成長へのキーポイントになると考えている。2021年はラボのオープンに加え、グループ横断のDX組織の新設も行う計画だ。
旭化成グループは2018年から、DX推進に本格的に着手した。データエンジニアの採用・育成を行い、IoTやAIの実証を通してノウハウを蓄積。昨年は獲得したノウハウを横展開し、事業部長クラスをDXリーダーとして育成した。
2021年は、ステージ3という位置づけで、事業の高度化や収益性向上の実現を行うと言う。2030年を見据えたDXビジョンの策定も行い、完成すれば社内外に公表していく方針だ。
尚、グループ全体の上期の業績は新型コロナウイルスの影響を「マテリアル」が受け減収減益となった。だが、人工呼吸器の需要増によって、ヘルスケア部門は増益となっている。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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