スバル「レヴォーグ」、2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞 造り方の評価も必要

2020年12月8日 08:55

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スバル・レヴォーグ(画像: SUBARUの発表資料より)

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 2020年も残り少なくなった中、日本カー・オブ・ザ・イヤーがスバル「レヴォーグ」に決まった。これは業界関係者が選ぶため、人気投票ではない。しかし、その基準は選考委員により変化するのであいまいだ。全33台のノミネート車の中から、まず第1選考として「10ベストカー」が選出されていた。この選出過程は全く定かではない。

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 選考委員はジャーナリストが大多数である。そのため、消費者寄りの判断が優先していると見るべきなのであろう。メーカー内部からの声を拾い上げるのは、ジャーナリストによってかなり差があるようだ。むしろ「消費者の人気投票としてしまったほうが明快となるのではないか?」とさえ思われる。「専門性」の認識が不鮮明なのだ。

 今年のカー・オブ・ザ・イヤーでは、4つの部門賞があった。それぞれ受賞したのは次の通りだ。

●1.「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」:マツダ MX-30

 デザインとは言わずと知れたエクステリア・インテリアについてだが、この基準は誠に主観的だ。「高度なデザイン」を選出するのか? 単に「気に入ったデザイン」を選出するのか? 基準が定かではない。

 機能別に評価するにも基準が違うであろう。マツダ・MX-30は、「市場を広げるためのデザインである」ことが注目すべきと筆者は考える。

●2.「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」: アウディ e-tronスポーツバック

 「優れた技術に与えられる」としているが、技術にも多くのカテゴリーがあり、これもあいまいで今日では混乱するかもしれない。しかし、現状ではEV技術を見逃すわけにはいくまい。

●3.「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」: BMW ALPINA B3

 これは走行性能のことだろうが、ラフロード、オンロード、直線、ワインディングなどを含んだ総合力であろうか。一方、「乗り心地」に注目することもあり得る。アルピナの受賞は、「年間500台以上の販売見込み」の条件を外したことで候補に挙がった車種であろう。このアルピナの評価と大賞であるレヴォーグの評価は、旧来のクルマ技術から勘案すれば、受賞は当然となる。

●4.「K CAR オブ・ザ・イヤー」: 日産 ルークス、三菱 eKクロス スペース/eKスペース

 軽四輪自動車の中でのベストだが、例えば軽四輪をアルピナと比較しようがない。その機能、使い道においての評価のはずだ。その意味で部門賞は歓迎すべきなのだが、一方で大賞の基準を明白にしてほしい。

 こうした混乱を秘めた評価であるが、自動車業界としては重要な賞としてカー・オブ・ザ・イヤーは毎年注目されている。

 大きな問題点としてあるのは、完成した自動車の評価はしているようだが、自動車のほとんどは「量産車」であることだ。だが、例えばアルピナとヤリスでは評価の基準が全く違う。だから、「コスト」と「機能」の関連性については評価がなされていない。自動車ジャーナリストが「造り方」を考慮しないために、「量産技術」との兼ね合いを見逃しているのだ。

 これは、自動車ジャーナリストに是非とも勉強してほしいところだ。「量産技術」は自動車産業が現在成り立っている基礎であり、自動車メーカー、ひいては自動車の競合の「主戦場」を全く評価していないのだ。コロナ禍での業績や商品の市場性など、またサプライヤー体制なども熟知して「造り方」の評価も必要となる。第4次産業革命の実態を考慮せずに評論しているジャーナリストが非常に多いのも事実だ。

 自動車のソフト開発の現状を取材していながら、評価基準に「造り方」が入らないのは大変不思議である。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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