アルコニックスグループのAMJ社が台湾のタングステン化合物メーカーに出資し原料の確保を目指す

2020年8月25日 17:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■レアメタル製品の製造事業における海外展開の一環

 アルコニックス<3036>(東1)は8月25日の夕方、連結子会社アドバンストマテリアルジャパン(東京都千代田区、AMJ社)がレアメタル製品の製造事業における海外展開の一環として、台湾のタングステン化合物メーカー、Lianyou Metals Co.,Ltd.(顔文良董事長、LianyouMetals社)に出資すると発表した。

■出資するLianyouMetals社はタングステンなどのリサイクル新拠点に

 自動車、半導体のグローバル化にともなう超硬工具市場の拡大を背景に、AMJ社が得意とするタングステン関連の独自のサプライチェーンを駆使し、出資先と製販一体での事業展開を目指す。出資後の所有株式数は1600万株(所有割合は20%)、出資額、出資時期は非開示。

 LianyouMetals社は、タングステンスクラップのリサイクル加工をターゲットに2018年5月に設立された。台湾・高雄港から50㎞の位置にあり、海外からのスクラップの受け入れ、加工後製品の輸出に高い利便性を持ち、台湾での環境面における法規制もクリアしている。

 タングステンスクラップに含まれるコバルトの回収も行っており、超硬工具原料としてのコバルト源の活用以外に今後伸長が期待される電池産業への展開も視野に入れている。年間生産能力はタングステン酸ナトリウム(ST:Sodium Tungstate)5000t、炭酸コバルト600t。タングステン、コバルトリサイクルの新たな拠点としての高いポテンシャルを有している。

 一方、アルコニックスグループのAMJ社は、2019年からスクラップ供給及び加工後製品となるタングステン酸ナトリウムの販売に携わってきた。これまで得意としてきたロシアを中心としたタングステン鉱石取引に加え、LianyouMetals社への出資を通じ、都市鉱山としての機能も強化し、中国に続くタングステン、コバルト原料の確保を目指す。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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