遅れた日産、先を行くマツダ、見通したトヨタ、売り方のスバル、出直しホンダ (2)

2020年7月3日 07:51

小

中

大

印刷

(c) 123rf

(c) 123rf[写真拡大]

写真の拡大

●第2次産業革命「電気(モーター)」

 第2次産業革命は、「蒸気機関からモーターへ」動力が切り替わり、工作機械個別にモーターが取り付けられ、さらに生産性が向上したとする革命だ。確かにベルトで供給される動力源より、個別に装備された動力源で、しかも電気で扱いやすく高性能になっていた。しかし、この時はまだ「ロット生産」であることに変わりはなかった。

【前回は】遅れた日産、先を行くマツダ、見通したトヨタ、売り方のスバル、出直しホンダ (1)

 この時代、フォードモーター(Ford Motor Company)の「モデルチェンジしない」との方針により、コストを下げる努力が始まった。それに対して、GM(ゼネラルモーターズ: General Motors Company)は、定期的にモデルチェンジする方法を提唱した。それは、購買意欲を定期的に刺激することで商品寿命を伸ばす方法論だった。これを「産業革命」の1段階とする考え方もある。しかし、この段階でも「ロット生産」であることに変わりはなかった。

●第3次産業革命「コンピュータ」

 50年ほど前ごろからコンピュータが発明され、工場現場にもNC(numerical control)工作機械が普及し始めていた。

 この時代は、筆者が工場現場で経験していた時であり、今から思えば危険極まりない、開発途上と言わざるを得ないような工作機械で作業にかかっていた。

 メインメモリーはたった「4KB」ほどで、半導体メモリーではなく「磁気コアメモリー(core memory)」であった。指先に乗るぐらいの小さなリング状で3本の線によりread/writeを行うもので、1リングが1ビット(bit)であり、情報集積度がIC「集積回路 (Integrated Circuit)」に比較して著しく劣っていた。現在のコンピュータ小型化の主原因が、半導体利用の技術によるところだ。

 その他、NC工作機械は、これも半導体回路になっておらずにまだリレー回路でつくられていたため、はなはだ信頼性に欠ける状態だった。誤動作が起き、刃物が工作物に衝突するような事故が頻発していた。現在の工作機械では考えられないような危険なものだった。しかし動作は早く、加工時間短縮に大いに役立っていた。

 この時代、それでも「ロット生産」であることには変わりはなかった。しかし実はこの時、トヨタは「多種少量生産(アメリカ名:リーン生産方式(LPS: Lean Production System))」に乗り出しており、私の会社も同様な生産方式を採用し始めていた。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

続きは: 遅れた日産、先を行くマツダ、見通したトヨタ、売り方のスバル、出直しホンダ (3)

関連キーワード本田技研工業マツダトヨタ自動車アメリカスバルフォード

関連記事

広告