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新型コロナウイルス感染拡大による景気減退がきっかけで、投資・資産運用への関心が高まっている。個人投資家の数も増加傾向だ。
特に、つみたてNISAやiDeCoで活用できる投資信託は人気だ。投資信託が注目を浴びる中で、ETFの存在感も高まっている。しかしETFは、内容自体があまり知られていないようだ。今回は、ETFについて投資信託と株式との違いから解説していく。
■ETFとは
ETFとは、日本語で上場投資信託となる。名前の通り、投資信託の一種だ。また仕組みも投資信託と同じで、複数の投資家から資金を集め、その資金を色々な金融商品に投資する。例えば株式なら、複数の銘柄に投資するので、自然と分散投資を実現できる。
商品としては、国内で「日経225連動投信」や「TOPIX連動型投信」、海外では「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」や「バンガード・S&P500ETF」などがある。
■ETFと投資信託との違い
一般的な投資信託とETFの違いは、取引所に上場しているか、していないかだ。ETFは名前の通り上場が対象となるが、上場していることで生まれる違いは以下の2つになる。
1つが、取引所が取引時間であれば、何回でも売買できること。もう1つが、取得価格が時間ごとに変動することだ。そのため、1日のうちに安いときに購入して、値上がりしたら売ることができる。
一般の投資信託は、1日に1回しか取引できない。購入価格は基準価格で、1日のうちで変動することがない。自然と長期投資的な運用となる。
また、信託報酬はETFの方が安い商品が多い。
■ETFと株式の違い
ETFも株式も、取引所で売買し、値動きも激しい。ただ、両者の違いは個別か分散かにある。
株式は特定の個別銘柄を自分で調査・研究し購入する必要がある。一方でETFは、まとまった銘柄に投資でき、投資先はファンドマネージャーが決めてくれる。つまりETFは、購入した瞬間から分散投資が実現できるということだ。
■ETFは投資すべきか?
ETFは短期取引も可能だが、指数への連動を目的に運用されているETFもあり、長期投資に向いた商品だ。一般の投資信託のように投資するのがいいだろう。ただ、つみたてNISAやiDeCoでは購入できないため、注意が必要だ。
まずは、一般の投資信託で投資を始めて、慣れてきたらETFに挑戦してみるのが妥当だろう。(記事:たけお・記事一覧を見る)
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