『クルマは造り方を売っているII』 (3) BMW先行? 第4次産業革命(インダストリー4.0)

2020年6月12日 19:41

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BMWが採用したNVIDIAのIsaacSDKプラットフォームのイメージ。(NVIDIAの発表資料より

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 ドイツのBMWが、「第4次産業革命(インダストリー4.0)」の先頭を切ってAIを使い始めた。オプション部品100余りを使って組み合わせるのだから、AIを用いて自立ロボットを動かし、生産工程管理をしなければ不可能であろう。だから、どれほど生産技術が進歩しようとも、『クルマは造り方を売っている』と言えるのだ。

【こちらも】『クルマは造り方を売っているII』(2) トヨタ・スバル・マツダのグローバルプラットフォーム

 これは、半世紀よりさらに前、つまりT型フォード、VWビートルなど自動車生産が「ロット生産」で始まった頃から変わらぬことなのだ。自動車工業には「産業革命のシンボル」として語られてきた歴史があり、今また歴史の転換点にきているといえる。産業革命を起こしてきたトヨタを始め日本企業に、ここで再び世界のリーダーになってほしいものだ。

■BMW先行?第4次産業革命(インダストリー4.0)

 BMWは、現在世界で「インダストリー4.0」について先行していると言える。BMWは大量生産でありながら、オーダーメイドに応えるシステム構築を進めている。現在は、ネット注文からの100余りのオプションによるマス・カスタマイズに応えるべく、顧客ごとの99%の違いに対応するためにAIを導入し、生産手配の訓練をしているところだ。

 これほどのカスタマイズに対応するには、AIの能力を活かし、複雑化した材料や部品の流れを最適化する必要がある。自律ロボットにより生産プロセスを支援して最適化を図り、多様な車両を生産していこうとしている。

 BMWはNVIDIAの「Isaacロボティクスプラットフォーム」を使い、材料を自律的に運搬するロボットや「部品の選定および整理するロボット」などのAIロボットを開発している。そして、NVIDIAのIsaacSDKを用いて自律的なナビゲーションおよび物体の移動を行うシステムを開発し、生産管理を行おうとしている。

 こうして、どれほど生産システムが高度化しようとも、『クルマは造り方を売っている』と言えるのだ。金融システムは、そうした造り方のシステムが機能している上でのサポート、エビデンスの上に乗るシステムだ。そのため、製造業、その中でも部品点数の多い自動車産業は、生産システムの更新を最優先課題と捉えないと遅れてしまう。それが、経営問題化しているGM、フォード、日産、ホンダなどの現実の問題点なのだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

続きは: 『クルマは造り方を売っているII』 (4) 自動車メーカーの終焉?

関連キーワードトヨタ自動車ロボット人工知能(AI)BMWフォードNVIDIA

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