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新型コロナウイルスの感染者数は世界で177万人(WHO、4月13日発表より)を超えている。アメリカでは感染者数は50万人を、死者数は2万人を超え急増している。日本でも感染者数は増加しており、医療崩壊が懸念されている。
【こちらも】世界の自動車メーカーが人工呼吸器生産を支援 新型コロナ対策へ新たな動き
その中で、フェースシールドやマスク、人工呼吸器など医療機器の数が世界で不足しており、異業種である自動車製造業が生産に乗り出している。アメリカでは、トランプ大統領が「国防生産法」に基づき、GMに人工呼吸器製造を要請している。
「国防生産法」とは、緊急時に政府が製造業者など産業界を直接的に統制できる権限を付与するものだ。米政府は、国家の危機対応を「最高レベル」まで引き上げたと強調している。GMは要請を受け、インディアナ州の自動車部品工場で、電子部品の生産設備を取り外し人工呼吸器用の新たな設備を設置して準備を始めている。月1万台超を生産する予定だ。
その他にも、
・米フォードモーターは、GEヘルスケアと協力して人工呼吸器の生産を拡大するために協力。
・米テスラCEOのイーロン・マスク氏は、人工呼吸器の生産を表明。ニューヨーク州の太陽電池工場で生産する方針。
・独ダイムラーは、3Dプリンターを活用して医療機器の生産を支援。
・英ダイソンは、政府の要請を受け新型人工呼吸器「CoVent」を開発、製造。
・伊アウトモビリ・ランボルギーニは、スポーツカー生産工場の一部を医療用マスクと3Dプリンターによるガラス製フェースシールドの生産に転換。
新型コロナウイルスは感染スピードが速いうえに、手当てを行っている医療従事者も驚くほど急激に症状が悪化し重篤化する危険がある。そのため、人工呼吸器が圧倒的に不足するのだ。
北米トヨタも、フェースシールドやマスク、人工呼吸器などを生産・提供すると発表している。さらに、自動車工業会など国内の自動車4団体が10日に発表した中では、日本においてもマスクの製造、人工呼吸器製造工程の改善やサポート、隔離施設の提供、空港レンタカーへの防護服の提供などに着手するとしている。
日本にとって最も心強いことは、新型コロナウイルスによる経済への大打撃を予想し、この先日本経済が疲弊して崩壊しかねない中、自動車産業が崩壊の歯止め役として役に立ちたいという想いを語ってくれたことだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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