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ESA、NASAと共同で太陽探査機 Solar Orbiterを打ち上げ
ESAは10日、NASAと共同で太陽探査機Solar Orbiterの打ち上げを実施した(ESAのプレスリリース、 NASAのプレスリリース、 ミッション概要、 動画)。
Solar Orbiterを載せたAtlas V 411ロケットがケープカナベラル空軍基地から打ち上げられたのは日本時間13時3分。1時間21分後にはドイツ・ダルムシュタットの欧州宇宙運用センターで太陽電池パネルの展開成功を示す信号を受信したとのこと。
Solar Orbiterは2020年12月と2021年8月に金星を、2021年11月に地球をスイングバイして運用軌道に入り、その後も金星とのスイングバイを繰り返して黄道面からの傾きを大きくしていく。黄道面からの傾きは予定されている5年間のミッションで17度、提案されている延長ミッションでは33度に達するという。
黄道面から大きく傾いた軌道からの太陽観測は1990年にESAとNASAが共同で打ち上げた太陽探査機Ulyssesが実行しているが、Ulyssesと違ってSolar Orbiterはカメラを搭載しており、史上初めて太陽の極を撮影可能だ。これにより、科学者は太陽の活動を生む磁場に関する科学モデル間のギャップを埋める重要な情報を得ることが可能となる。NASAの太陽探査機Parker Solar ProbeはSolar Orbiterよりも太陽に接近し、太陽風の発生に関するデータを採取するが、カメラは搭載していない。両探査機が連携してミッションを行うことで、採取したデータをよりよく理解できるようになる。
Solar Orbiterは非常に楕円率の高い軌道で運用され、太陽への最接近時には水星の軌道近日点よりも内側、太陽面からの距離はおよそ4,200万キロメートルとなる。最新の熱シールド技術により、搭載する科学機材を500℃までの温度から最大で13回保護できるとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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