5G相場の主役を村田製作所とする「兜町住人の根拠」

2020年2月5日 08:16

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 1月29日付けのSanKeiBizが「中国5G投資拡大 太陽誘電に追い風」の見出しで、太陽誘電:登坂正一社長の「2020年には(主力製品の)積層セラミックコンデンサ(MLCC)の需要が一段と高まる」という見方を、インタビューをまとめる形で掲載している。

【こちらも】子年相場の「有力テーマ」を考える (上)

 5G(第5世代移動通信システム)の時代到来が、各メディアで賑々しく取り上げられている。「超高速・大容量」「超低遅延(タイムラグ、1000秒の1)」「多数同時接続」で「IoT社会がより進捗する」というのが、その内容。

 だが実は「5G」で「日本は1年遅れ」とする指摘もあるように、なかなか「体感」できていないのが現状でもある。が、兜町筋は口を揃える。「日本が5G時代を牽引することは間違いない」。

 「5G関連の必須部品で、日本メーカーは、文字通り抜きんでているからだ」とし、以下のような主要部品の日本企業の世界ランキング表を持ち出してきた。

★チップ積層セラミックコンデンサ: 1位村田製作所(以下、村田)/2位サムスン電子(韓国)/3位太陽誘電/4位TDK。

★表面波フィルタ: 1位村田/2位クアルコム(米国)。

★デュプレクサ(アンテナ共有器): 1位村田/2位アバゴ・テクノロジー。

★セラミック発振子: 村田(独占状態)。

★EMI(ノイズ)除去フィルタ: 1位村田/2位TDK/3位太陽誘電。

★無線ランモジュール: 1位村田/2位USI(台湾)/3位TDK。

★ブルートゥース(無線通信技術)モジュール: 1位村田/2位アルプス電気。

★インダクタ(磁場にエネルギーを蓄える受動素子): 1位TDK/2位村田。

 そのうえで、こう加えた。「村田は表面波フィルタやデュプレクサ、セラミック発振子、無線ランモジュールで世界シェアの過半数を占めている。また18年3月期に電子部品各社が好調な決算となる中、中間期で下方修正をした。5G向けに開発した(液晶ポリマーを用いた)樹脂多層基板:メトロサークの効率化追求が、製造コストを引き上げた結果だった。そのメトロサークも戦列に本格的に登場してくる。5G関連のど真ん中企業と言って決して過言ではない」。

 前期の「14.8%増収、63.4%営業増益、20円増配」に対し今期は「0.3%増収、17.5%営業減益、前期の1対3分割を勘案すると実質増配」計画で立ち上がったが、4-9月期開示と同時に通期営業利益を100億円上積み(2300億円と)している。

 兜町筋の見方は株価動向にも反映されている。昨年8月の4304円から今年1月中旬の6920円までほぼ右肩上がり。調整場面に「新型肺炎問題」が加わり、本校作成中の時価は6300円台もIFIS目標平均株価は7460円と上値余地を示している。

 また先に5G関連株と兜町筋が指折り数えた各企業も、株価上昇トレンドに身を置いている。今年の相場のテーマとして、改めて頭の中に叩きこんでおく価値ありと言えよう。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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