ブリッジ、AI活用しインサイドセールスを支援 「SAIN」の本格販売開始

2019年12月12日 08:16

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コールナビの機能概要(画像:ブリッジインターナショナルの発表資料より)

コールナビの機能概要(画像:ブリッジインターナショナルの発表資料より)[写真拡大]

  • 特許を取得した画面のイメージ(画像:ブリッジインターナショナル株式会社の発表資料より)

 ブリッジインターナショナル(東京都世田谷区)は9日、日本アイ・ビー・エム(東京都中央区)の協力の下、AI(人工知能)を活用しインサイドセールスを支援するクラウドサービス「SAIN(Sales AI Navigator)」の本格販売を12月1日より開始したと発表した。また、SAINのコールナビ(顧客との会話をナビゲーションする)機能の特許を取得したことも発表された。

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 インサイドセールスとは、従来の訪問型のフィールドセールスと異なり、電話やメールを介して行う営業活動のこと。国土の広い米国や取引先が複数国にわたる欧州で発達したといわれている。訪問型営業の手詰まり感や、中小・ベンチャーなど人材が限られる企業の営業活動効率化などにより、近年日本でも関心が高まっている。

 SAINは、見込み客の発掘から絞り込み、案件醸成、クロージングまでのインサイドセールスのプロセスを支援するために開発され、会話内容の改善指導をサポートする「モニタリング」、絞り込みを行う「ターゲティング」、顧客との会話をナビゲートする「コールナビ」の3つのサービスで構成されている。

 モニタリング、ターゲティングは、すでに昨年5月から販売しているが、コールナビの開発が完了したことにより、本格販売を開始することとなった。

 モニタリングの上位エディションとなるコールナビは、IBMのWatsonの音声認識機能と自然言語処理機能を活用している。営業担当者と顧客との会話をリアルタイムでテキスト化し内容を把握、顧客との会話から成約につなげる営業活動にAIを採用するためのノウハウを集約している。

 ブリッジインターナショナルは、この技術を利用し、顧客との会話を分類してインサイドセールスが次にすべきことをナビゲートする技術に関する特許を取得。これによりマニュアル的な対応ではなく、顧客の発話に対して臨機応変な対応を可能としている。

 SAINはこれまでに、大手IT企業やソフトウェア開発・販売企業などで導入が決まっているという。(記事:Kei_T・記事一覧を見る

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