那覇空港の第二滑走路、2020年3月26日運用開始へ 大幅増便が可能に

2019年11月30日 18:47

小

中

大

印刷

那覇空港滑走路増設事業の概要。(画像: 国土交通省の発表資料より)

那覇空港滑走路増設事業の概要。(画像: 国土交通省の発表資料より)[写真拡大]

写真の拡大

●念願の第二滑走路が運用開始

 国土交通省は26日、かねてより建設を進めていた那覇空港の第二滑走路を2020年3月26日から供用開始すると発表した。また、新滑走路に合わせて視認性を高めるために建設中であった新管制塔は、管制官の慣熟訓練等のために2020年1月15日から運用を始める。第二滑走路は現滑走路の沖合約1300mの位置に建設され、長さは2700m、現在の滑走路と平行に建設され、2本の滑走路で同時離着陸も可能である。

【こちらも】沖縄「ゆいレール」、「Suica」など利用可能に 2020年春から

●那覇空港の問題点を大きく改善

 那覇空港は沖縄の玄関口であると同時に、日本の南方を守る最前線基地である。そのため、空港内には民間機のターミナルのほかに航空自衛隊那覇基地が併設されており、日本の南方の領空侵犯に対して戦闘機によるスクランブル発進も行われる国内有数の混雑空港。

 これまで、1本の滑走路で運用する状態が続き、慢性的な混雑による遅延があったが、新滑走路ができたことで離着陸回数が増え、混雑の緩和、国防の強化が図られる。沖縄の離島に住んでいる人にとって那覇路線は、生活物資輸送の重要路線であり、離島民にとっては命綱が強固になる。

●那覇路線の増便が可能に

 日本各地から那覇空港に向かう路線は搭乗率が高く、どの航空会社も増便を希望したが、離着陸枠の関係で思うような増便が不可能であった。しかし、今回の新滑走路建設によって那覇路線の増便が可能になり、一段と沖縄路線の競争が激化すると見込まれている。

 また、沖縄離島民にとって那覇路線は欠かせない生活路線である。今回新滑走路ができたことによって、沖縄本島と離島を結ぶネットワークも強化されると見込まれる。

●海外からも注目を集める

 今回の新滑走路運用開始は、台湾や中国からも大きな関心を集めている。沖縄への旅行者が多い台湾や中国からは今後、新しい航空会社が就航してくる可能性が高い。また、尖閣諸島を含めて、緊張が続く日本の南防空エリアにより迅速に対応できるようになった。日本の新しい防衛戦略についても注目が集まっている。(記事:speedbird・記事一覧を見る

関連キーワード尖閣諸島沖縄県国土交通省航空自衛隊那覇空港

広告