温暖化で日本近海のコンブが激減するとの予測 北大の研究

2019年10月31日 18:47

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北海道厚岸湾大黒島沿岸のコンブ藻場。(Photo: 仲岡雅裕氏)

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 地球温暖化は海洋資源の分布変化をもたらす。その一つとして、現在北日本で漁獲されているコンブが、今後数十年で激減するのではないかとする予測を北海道大学の研究グループがまとめた。

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 研究を行っているのは、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの仲岡雅裕教授、同大学院環境科学院の須藤健二氏らの研究グループ。

 コンブは生物学の分類ではコンブ目コンブ科に属する海藻の一般的な呼称である。葉が長く、食用のものを昆布と言うことが多い。コンブ科に属していても、食用に適さない種などは昆布とは呼ばれない。ちなみに「コンブ」という名の種はなく、主に食用種となっているのはマコンブ、リシリコンブ、ミツイシコンブ(いわゆる日高昆布)などの種である。

 コンブは北海道や東北地方における大きな水産資源だ。既に20世紀後半から温暖化に伴う分布域や生息量の大きな変化が見られているのだが、今後について予測した研究は過去になかった。

 研究グループは、北日本に分布する11種のコンブについて、生物多様性のデータベースを用いて分布情報を調べ、温暖化の影響がまだ少なかった1980年代の分布域を推定、今後の地球温暖化予測に基づく2040年代と2090年代における分布の変化を推測した。

 結果として、11種すべてにおいて、生息域が大幅に北へと移動するか、生息適地が消失して絶滅する可能性が予見された。

 温暖化の予測パターンは何通りかあるのだが、もっとも厳しい予測だと、2090年代には北日本のコンブは対1980年代の比較で0~25%、ゆるやかな温暖化の予測においてもなお、11種中6種が2090年代には日本近海から消失している可能性があると考えられるという。

 なお、研究の詳細はEcological Researchに掲載されている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

関連キーワード地球温暖化北海道大学

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