イオンモール、北陸最大級のSC出店 石川県白山市に2021年夏開業

2019年9月20日 21:12

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「イオンモール白山」の外観イメージ。(画像: イオンモールの発表資料より)

「イオンモール白山」の外観イメージ。(画像: イオンモールの発表資料より)[写真拡大]

 イオンモールは20日、石川県白山市横江町の土地区画整理事業地内で、延べ床面積約11万平方メートルの大型ショッピングセンター(SC)「イオンモール白山」を2021年夏にオープンさせることを明らかにした。北陸地方最大級のSCで、北陸の中心都市金沢市も商圏と位置付けており、地域の販売競争が一気に過熱しそうだ。

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 イオンモール白山は金沢都市圏のベッドタウンとして発展している白山市で、企業の本社や大学が集積し、新しい街づくりが進む横江町土地区画整理事業地内に約17万5,000平方メートルの用地を確保した。建物は延べ床面積約11万平方メートルで、うち約7万3,000平方メートルをテナントに賃貸する。駐車場は約4,000台分を確保する。

 地元の名店からトレンドを牽引するグローバルな店舗まで、他のSCを圧倒する数の専門店をそろえ、全天候対応型のエンターテイメント施設と子どもの遊び場を備える計画。さらに、北陸地方最大規模の食体験ゾーンを設けるとともに、地域の文化を再発見して体感できる場所にする。

 建物の外装は勾配をつけた屋根と施設配置で地域のシンボルである白山連峰の山並みを再現する。アトリウムは地元の手取峡谷をイメージし、開放的でダイナミックなデザインを施す。メインエントランスから入った通りは天候に関係なく街歩きを楽しめる場所とし、季節を感じさせるライフスタイル、ファッションの専門店とカフェを両サイドに並べる。

 計画場所は金沢市の中心部から南西約7キロ、北陸自動車道の白山ICから南へ約500メートル。金沢外環状道路海側幹線と県道194号線が隣接し、金沢市からのアクセスが良好な立地で、イオンモールは白山市とともに、金沢市を商圏として販売競争をかける構え。

 金沢市を中心とした北陸地方は北陸新幹線の延伸後、大型店の進出が相次ぎ、競争が激化しているが、イオンモール白山の参入でさらに激しい競争が展開されることになりそうだ。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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