空飛ぶクルマの実現に向け、NECが試作機の浮上に成功

2019年8月6日 06:48

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NECが開発した空飛ぶクルマの試作機(画像: NECの発表資料より)

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 NEC(東京都港区)は5日、空飛ぶクルマの実現に向けて、飛行する機体同士の交通整理や通信などを行うための管理基盤の構築を本格的に始めると発表した。すでに空飛ぶクルマの試作機を開発、千葉県我孫子市にある同社実験場で浮上実験に成功したという。

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 近年、地上での走行と空中での飛行ができる「空飛ぶクルマ」が次世代の移動・輸送手段として注目を集めている。国でも2018年8月に経済産業省と国土交通省が「空の移動革命に向けた官民協議会」を設立し、空飛ぶクルマの実現について必要な技術開発や制度整備などについて協議。NECも協議会に参加している。

 協議会が示したロードマップによると、今年から2020年代半ばまで試験飛行や実証実験を行い、航空機と同レベルの安全性を確保。2023年を目標に物資の移動を目的とした事業を開始し、2030年代には離島や山間部での人の移動に利用、都市部での利用に拡大していくとしている。

 空飛ぶクルマを実現するには、事故を防止するための機体と地上間、機体間の通信システムや管制システムなどが必要で、今回、NECはこうしたシステムを支える管理基盤の構築を目指す。同社には航空・宇宙分野での航空管制システムや衛星運用システムに関わってきた実績があり、同社が有する管制技術や無線技術、無人飛行機の飛行制御技術などを活用して、研究・開発を進めていく。その取り組みの第1段階として、同社は空飛ぶクルマの試作機を開発し、飛行特性などを把握することにした。

 試作機は全長約3.9メートル、幅3.7メートル、高さ約1.3メートル。機体の位置をGPSで自動的に把握し自律飛行するための飛行制御ソフトを搭載している。地上では3輪で走行し、機体上部の4つのプロペラで浮上する。飛行実験は、我孫子市に建設された長さ20メートル、幅20メートル、高さ10メートルの実験施設で行われている。

 同社では、「今後、地上から空まで途切れることなく結ぶ安全・安心な次世代の移動環境の実現に向けて、取り組みを加速していきたい」としている。

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