概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小幅に値上がり、中国の政策に対する期待感が支え

2019年6月19日 09:43

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記事提供元:フィスコ


*09:43JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小幅に値上がり、中国の政策に対する期待感が支え
【ブラジル】ボベスパ指数 99404.39 +1.82%
18日のブラジル市場は3日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1781.14ポイント高(+1.82%)の99404.39で取引を終えた。97633.36から99411.78まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。米中貿易摩擦への懸念がやや後退していることが支援材料。トランプ米大統領は習国家主席と電話会談し、6月下旬に米中首脳会談を開催する意向を示した。また、欧州の追加金融緩和観測に伴う同市場の上昇も買い安心感を与えた。国内では、利下げ期待の高まりが引き続き好感された。

【ロシア】MICEX指数 2761.69 +1.00%
18日のロシア株式市場は反発。主要指標のMOEX指数は前日比27.38ポイント高(+1.00%)の2761.69で取引を終了した。2723.99から2761.69まで上昇した。

売りが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。原油価格の上昇が資源セクターの支援材料。また、海外市場の上昇など外部環境の改善も買い安心感を与えた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は追加の金融緩和の可能性に言及。また、トランプ米大統領は習国家主席と電話会談し、6月下旬に米中首脳会談を開催する意向を示した。

【インド】SENSEX指数 39046.34 +0.22%
18日のインドSENSEX指数は小反発。前日比85.55ポイント高(+0.22%)の39046.34、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同19.35ポイント高(+0.17%)の11691.50で取引を終えた。

後半はマイナス圏に転落する場面もあったが、その後は再び買い戻された。連日の下落で値ごろ感が強まり、買い戻しが優勢。また、製造業やインフラ関連の雇用増も景気の回復期待を高めた。報告によると、4-9月の製造業などの雇用増加数は5万8200人に上ったという。ほかに、法人税収の増加観測が財政収支の改善期待を高めた。4-6月の法人税収額は前年同期比で171%増加すると予測されている。

【中国本土】上海総合指数 2890.16 +0.09%
18日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比2.54ポイント高(+0.09%)の2890.16ポイントと続伸した。

中国の政策に対する期待感が支え。新規の買い材料には乏しいものの、足元の経済指標下振れなどを背景に、当局が追加の景気刺激策を相次ぎ打ち出すとの思惑が続いている。ただ、上値は限定的。米中貿易戦争の警戒感がくすぶるなか、指数はマイナス圏で推移する場面もみられている。米国は17日、追加関税を設定されていない中国製品の残りすべて(3000億米ドル超相当)に追加関税を課す政策に関して、公聴会を開始した(会期は1週間の予定)。反対を表明する参加者は多いと報じられている。早ければ7月2日にも実施される見通しという。《CS》

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