ブリヂストン、月を走れるタイヤ研究へ トヨタとJAXAの宇宙探査に参画

2019年4月15日 08:20

小

中

大

印刷

月面での有人探査活動に必要なモビリティ「有人与圧ローバ」のイメージ。(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

月面での有人探査活動に必要なモビリティ「有人与圧ローバ」のイメージ。(画像: トヨタ自動車の発表資料より)[写真拡大]

写真の拡大

  • 接地体モックアップのイメージ。(画像: ブリヂストンの発表資料より)

 ブリヂストンは11日、JAXA、トヨタ自動車と共に国際宇宙探査ミッションに挑戦することを発表した。

■国際宇宙探査ミッション
 国際宇宙探査ミッションは、月や火星の探査という挑戦的な課題であり、「人類の活動領域の拡大」と「知的資産の創出」という大きな目的がある。

 3月には、JAXAとトヨタが月面での移動手段として「有人与圧ローバ」の共同検討を進めること表明いる。この「有人与圧ローバ」は宇宙服での乗降りが可能でかつ、宇宙服を脱いだ状態で一定期間居住可能な機能と空間を備えるとしている。操作手段としては飛行士が直接操作可能な他、自動運転や遠隔操作も行える。

■有人与圧ローバのタイヤを研究
 ブリヂストンはローバが月面を走破するためのタイヤ(接地体)の研究・開発を担当する。

 月面を走行するためのタイヤの開発には多くの課題がある。一つは重力の問題である。月面での重力は地球での6分の1しかない。重力が小さくなるとタイヤに掛かる垂直抗力も低下するため、摩擦力が小さくなる。結果としてタイヤが空回りしやすくなる。タイヤの空回りを防ぐためにはタイヤと地面の間の摩擦係数を大きくする工夫が必要になる。

 月の表面の土壌は細かい砂地になっている。そのためにタイヤが砂に埋まってしまい、
 タイヤが空転して前に進まないという状態になる可能性がある。これにはタイヤの接地面積を大きくするなどの対策が考えられる。

 温度変化の激しさも大きな問題だ。月の赤道及び中緯度地域の昼間の温度は摂氏106度、夜間の温度は摂氏-183度である。タイヤに使われるゴムは低温では硬くなり、地面を掴む力が弱くなる。この温度変化に耐えられる素材の開発が要求される。

 ブリヂストンは月面で接地体が果たす役割は、「重量を支える」、「駆動力・制動力を伝える」、「方向を転換・維持する」、「路面変化に追従する」の4つであり、様々な課題を解決してこれらを実現することで国際宇宙探査ミッションに貢献するとしている。(記事:創造情報研究所・記事一覧を見る

関連キーワードトヨタ自動車自動運転ブリヂストン宇宙航空研究開発機構(JAXA)

広告

広告

写真で見るニュース

  • SUBARU XV「Advance」(画像: SUBARUの発表資料より)
  • スウェーデンの首都ストックホルムにあるノーベル博物館の扉 (c) 123rf
  • 地上階の空間設計。(画像:大阪地下街発表資料より)
  • 新型「BMW X1」。(画像: ビー・エム・ダブリューの発表資料より)
  • エクステリア(写真:トヨタ自動車発表資料より)
  • 完成した住友不動産秋葉原駅前ビル(住友不動産発表資料より)
  • 登録証と記念盾。(画像:Meiji Seikaファルマ発表資料より)
  • 結び目状をした複数の星周円盤が連星系を囲む様子 (c) ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), Alves et al.
 

広告

ピックアップ 注目ニュース