トヨタ・ジャパンタクシー、カイゼンで「ユニバーサルデザイン」さらに突き詰め改良

2019年3月17日 21:35

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車いす乗降用スロープ。(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

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 トヨタ自動車は、タクシー専用車「ジャパンタクシー」の車いす搭載方法を主に改良し、2019年3月15日に発売。国土交通省が定める差別のない「ユニバーサルデザイン」を、さらに突き詰めるべく詳細な改良を見せた。トヨタ・ジャパンタクシーは、2017年以前まで発売されていたトヨタ・クラウンコンフォートの後継車として造られたものだ。ご存知の通り、コンフォートまでのタクシー仕様は通常のセダンと大きく変わらず、主に燃費などコスト削減が主たる狙いだった。

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 しかし、トヨタ・ジャパンタクシーは、あらゆる差別が現れないデザインを目指しており、公共交通機関としてはバスと共に、さらなる開発が望まれるものだ。

 今回の「カイゼン」は、「車いすの乗降性改善」が主に行われており、スロープの操作性のカイゼンでは、3つ折りで格納されていたものを2つ折りにし、延長スロープも長さを840mmから1100mmに延長、折りたたまなくても済むようにしている。固定ベルトの格納ポケットなどの設置、操作手順の表示など、運転手側の操作性にも気を配っている。このようなカイゼンによって、運転手が習熟している場合には、車いす固定まで「3分」程度の作業時間で済むことを目指している。これは利用者にとっても運転手側にとっても重要なことで、社会的差別をなくすことに繋がるのだ。

 パワースライドドアの動作時間も6.5秒から5.0秒へと短縮され、細かい使い勝手を突き詰めている。これは真に「トヨタのカイゼン」だ。この「カイゼン」の考え方によって「ユニバーサルデザイン」を突き詰めていく試みには、もろ手を挙げて賛成する。「カイゼン」が単にコストダウンの道具としてだけ有効なのではなく、あらゆる場面で社会生活に貢献できる概念であることを示している。

 そのほかジャパンタクシーの改良点としては、「運転支援システムの更新」がある。こうした「運転支援システム」など安全装置に関する更新は、車両価格のレベルに関わらず、常に最新の装置を装備することが世界中で一般化してきていることは望ましい。かつてのエアバッグの装備が広がる過程では、高級車には装備されても大衆車には装備されないなど、安全装置に関する認識がやはり偏っていたとしか言えない。

 世界では、格差と差別が広がる傾向にもあるが、自動車の設計・製造に関しては、どの様な差別も存在しないことが望ましい。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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