新しい働き方 副業・複業・兼業その違いは

2019年3月13日 21:00

印刷

 「就職した会社を定年まで勤めあげる―」そんなワークモデルは、もはや過去の遺物と化しつつある。これまで本業以外の働き方としては副業が一般的だったが、今では複業や兼業など新しい働き方が提案され、実際に実行に移している人も多い。こうした働き方は、具体的にどういった働き方を指すのだろうか。

【こちらも】思い浮かべている形が人によってずいぶん違う「副業・兼業」

■副業

 副業とは広義の意味で「本業とは別に副収入を得ること」を指す。副業の範囲は非常に広く、アルバイトや起業、株式投資やネットオークションでの販売も含まれる。

 これまでは本業に差しさわりがあるという理由で副業を禁止する企業が多かったが、2018年1月には厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成し、「モデル就業規則」から副業禁止の規定を削除したことで副業がよりオープンなものになりつつある。

■複業

 複業とは複数の仕事を行っていることを意味し、どの仕事も同程度の仕事量と報酬を得ている場合を指す。すなわち「本業を複数持っている」というイメージである。2社で会社員として働き、株式投資も行っているという働き方であれば、3つの仕事を複業しているということになる。

■兼業

 兼業とは本業のほかに仕事を持つことで、副業や複業と似ているが、根本的に異なるのは「本業以外に事業を持っている」という働き方であるということだ。意味合いとしては複業に近くなるが、農家や不動産経営など会社に勤務しながら自身で事業を経営している場合、兼業とすることが多い。

■本業以外の働き方を選ぶ場合の注意点

 今ではこうした新しい働き方は一般的になりつつあり、本業以外に何かサイドビジネスをはじめようとしている人も多いのではないかと思う。そうした際に気を付けたいのが「本業における許可」と「税金」である。

 会社で副業禁止の規定がある場合は副業を行うのは難しいだろうし、また副業で得た所得が年間20万円以上になると確定申告が必要になる。新しい働き方をはじめる前に、まずこの2点を確認しておいた方がよいだろう。

関連キーワード

関連記事