イプシロン4回連続成功(2) ロケットビジネス、その商売は「ジャスト・イン・タイム」

2019年1月24日 20:42

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打ち上げに成功したイプシロンロケット4号機。(c) JAXA

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■絶えなかったロケット技術

 日本の国産旅客機開発計画が、政治力によってアメリカボーイング社に持ち去られ、50年も途絶えてしまったのに比べ、アメリカのミサイルの使用を迫られていたにもかかわらず、日本がその圧力に耐え国産ロケット開発を絶やさなかったことで、現在、アメリカ、欧州、ロシア、中国などと共に、ロケット開発の最先端に位置することが出来ている。そして、中国などとは違う商業ロケット開発に活路を見出している。原子力発電を運用し、プルトニウムを多量に保管し、ロケット技術に優れている日本が、北朝鮮のように核ミサイル開発に乗り出せば、短期間に実現可能であるのだろう。

【前回は】イプシロン4回連続成功(1) ロケットビジネス、自動車・航空機ビジネスと何が違う?

 イプシロンロケットは、糸川教授以来、あえてミサイル開発を拒否してきた日本の誇りと言えよう。現在は、ロケット打ち上げまでの時間短縮などAIを使ったシステム構築でコスト削減に挑む姿を、糸川教授に見せてあげたかった。

■「ロケット」と航空機、自動車の生産の違いは何?

 テスラのイーロン・マスク氏が、自動車それもEV量産に手こずってきたことは知れ渡っているようだ。再利用可能なロケットブースターの開発実験に成功したりしているのだが、ロケット製造と、航空機の量産、そして自動車の量産とどのような違いがあると言うのだろうか?それは、「生産量」の違いが最も大きい。

 ロケットは「単品生産」に近い。大事なことは1基ずつ必ず成功させることだ。つまり、不良は0でなければならない。そして、その手順の短縮がノウハウとなる。また、航空機の製造では、量産と言っても不良を起こさないことが第一で、不良率の計算は自動車の1/100となっている。そして、自動車では、航空機ほどの精度は要求されないが、始めから日常いつまでも常に正確でなければならない。つまり、平時に持続する根気が大事なのだ。

 それぞれにポイントは違うが、品質保証が製造の基本であることだ。パソコンのウィンドウズのように、「フリーズ」があれほどの率で許されることはありえない。「危険」で成り立たなくなるのだ。

 ロケットビジネスでは失敗は許されない。しかも、コストを下げなければならない。さらに、「ジャスト・イン・タイム」が、ロケットの精度が求められる中、国際政治にさらされながら、要求されている厳しいビジネスだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワードテスラモーターズロケットイーロン・マスク

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