AIは「金正恩は非核化の意志が非常に弱い」と分析 AIでなくとも分かるトランプの失敗

2019年1月9日 14:57

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 朝鮮日報によると、韓国の壇国大学政策科学研究所と社団法人サンド研究所、世宗経営諮問研究チームが、AI(人工知能)を使って北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の「核戦略」を分析したという。分析には、2016年に米国の大統領選挙でトランプ大統領の当選を予測した「テキストマイニング技法」や、「システムダイナミクス理論」が用いられ、金正恩氏の2013年3月「核・経済並進路線」の演説文、2016年5月「朝鮮労働党第7次大会報告書」、2018年4月朝鮮労働党全体会議での「経済発展路線」などが対象となった。

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「テキストマイニング技法」とは、データなどから、キーとなる言葉の出現頻度や意味などを分析する手法だ。また、「システムダイナミクス技法」は、複数の事象間の関係を視覚化する理論と言われる。言葉は「アナログ」であり、その意味を理解するには数多くの物事との関係性を理解し、複合的解釈をする必要があるが、それを定量化して表す努力と言える。

 これには複数の関係性を計算する必要が出るが、「システム思考」などで分かりやすく捉える努力がなされてきた。その基本はアナログからデジタルにすることで数値化できるため、分類整理が基礎となるはず。これは、どのようなシステムでも最初に実態を捉えるには必要だ。日ごろの業務にも大いに利用できるステップと言える。

 分析の結果、北朝鮮の金正恩氏は「核を放棄しそれを経済と引き替えにする考えは持っていない」とされた。これは当初から言われてきたことである。金正恩氏は核を放棄する目的でアメリカトランプ大統領と会談したわけではなく、アメリカの軍事力による侵略を行わせないように、「核放棄を餌に、時間稼ぎをして核を持ったまま経済的締め付けを解かせる狙いだ」と、精密な分析をしなくとも誰でも分かることだ。人間は本来、こうしたAIによる分析よりも、言葉の解釈では数段優れているのが現状であろう。「核の放棄ではなく核軍縮が目標のようだ」と北朝鮮の目的を分析しているが、韓国を含めて誰しもが核放棄を目指しているとは考えまい。

 問題は、韓国の文在寅大統領が、北朝鮮が核を保持したまま南北朝鮮を統一することを狙っている可能性が高いことだ。北朝鮮が核を放棄する意思がないことを承知で、アメリカとの仲を取り持ち、平和条約締結を実現し、アメリカ軍の撤退を演出して南北統一を果たし、中国の経済圏に入ってアメリカとの距離を置くことが見えていることだ。その手始めが、日本との摩擦を起こして、北朝鮮との接近をアメリカに明確に示しているような最近の行動だ。これは同時に金正恩氏に、接近する姿勢を示しているのであろう。文在寅大統領が、北朝鮮や中国の政治、経済圏に入り、日本を切ってアメリカとの距離を置き、韓国がやっていけると本気で考えているかのようだ。

 韓国の研究者であれば、そこも分析して見せたらどうであろう。日本の海上自衛隊機に照準レーダーを照射し、明らかな証拠がありながら、逆に「チンピラ」のような「因縁をつけてくる」。この北朝鮮政府のような韓国政府、文在寅政権のやり方をAIで分析してみても客観的な結論が出せるのであろうか?「テキストマイニング技法」や、「システムダイナミクス理論」が信頼に足るものであるかの検討にも必要なことではないのか?アナログデータの定量化には注意が必要で、意味を正確に数値化できるのかに疑問を感じてしまう。AIのデータ解析能力は大量のデータを短時間に処理できるのであり、人間で言えば、「途方もない長年の広い経験」といえるのだ。それが人間の判断よりも優れていると確認したいものだ。つまり「人間の直感」と言えるものは、やはり「経験値」と同質のものであるのか?AIが出す結論には興味は尽きない。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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