米国でのミッキーマウスの著作権保護期間、2024年に消滅

2019年1月7日 22:27

印刷

記事提供元:スラド

 現在、米国の著作権保護期間は著作権者の死後(法人が著作権者の場合は公開後)95年となっている。そのため、ミッキーマウスが初めて登場した映画として知られる、1928年公開の「蒸気船ウィリー」の著作権保護期間は2024年に終了することになる。これを受けて、保護期間終了後の同作品やミッキーマウスの扱いについてArs Technicaが解説している(GIGAZINE)。

 これによると、2024年に蒸気船ウィリーは誰もが自由に利用できるパブリックドメインとなり、またそこに登場するミッキーマウスも同様の扱いになるという。ただし「ミッキーマウス」の商標はウォルト・ディズニー・カンパニーが所有しており、この名称を勝手に使うと商標権侵害になるようだ。

 なお、日本の著作権保護期間はかつては50年間だったため、戦時加算を考慮しても日本国内においては同作の著作権保護期間は終了している(過去記事)。そのため、たとえば第三者が勝手に蒸気船ウィリーのDVDを販売するといったことが法的に許されているようだ。ただ、ミッキーマウスというキャラクターについては、現在のミッキーマウスは蒸気船ウィリーに搭乗するミッキーマウスとは別のキャラクターであるとディズニー社は主張しており、たとえば現在のミッキーマウスのデザインを使用した二次創作作品は著作権侵害になる可能性がある。

 スラドのコメントを読む | YROセクション | 映画 | 著作権

 関連ストーリー:
米国では2019年1月に20年ぶりに新たな「著作権保護期間切れ」作品が生まれる 2018年12月26日
ミッキーマウス、日本ではパブリックドメインに? 2015年05月25日
米「ミッキーマウス法」は合憲 2003年01月16日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事