Webサイトブロッキングに反対するスウェーデンのISP、当局の調査対象に

2019年1月1日 17:51

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記事提供元:スラド

headless曰く、 Webサイトブロッキングに反対するスウェーデンのISP、BahnhofがWebサイトブロッキングを要請したElsevierのWebサイトをブロッキング対象にしたことで、スウェーデン郵便電信庁(PTS)の調査対象になっている(PTSのニュースリリースTorrentFreak)。

 Bahnhofは11月、ElsevierがスウェーデンのISP7社を訴えた裁判で事前差止命令が出たことを受け、Sci-Hubなど学術論文の不正共有を可能にするWebサイトのブロッキングを実施した。その一方でElsevierのWebサイトもブロッキング対象にし、事前差止命令を出した特許・市場裁判所(PMD)のネットワークからbahnhof.seへのアクセスもブロックしている。

 PTSでは、Bahnhofの行為が(違法コンテンツのブロッキングを裁判所が命じた場合などを除き)ISPはすべてのコンテンツやアプリケーション、サービスを公平に扱うべきとするEU規則(PDF)に違反するとして、調査を行っているという。また、PTSはBahnhofに質問状を送付しており、1月17日までの回答を求めているとのことだ。

 1994年にサービスを開始したBahnhofはスウェーデン初のISPの1つだが、オープンなインターネットを強く支持し、著作権者による過度の干渉に反対する特異な存在になっている(TorrentFreakの記事[2])。

 その始まりは2005年、ファイル共有と著作権者の戦いが過熱する中、海賊行為取り締まりの一環でサービス閉鎖に追い込まれたことだ。この時Bahnhofは、反海賊行為グループが金を払って同社のサーバーに著作権侵害ファイルを多数アップロードさせたと主張していた。2009年には顧客のIPアドレス保存を拒否し、翌年にはWikiLeaksをホスティング。2014年にEUのデータ保存指令を違法とする判決が出たのち、スウェーデン当局が国内法に基づき顧客のアクティビティを記録するよう命じた際には、ログを記録しないVPNサービスを顧客に無料で提供したという。また、著作権トロールに表立って反対する敵にもなっているとのことだ。

 今回捜査対象となったBahnhofは以前からブロッキングに対し否定的な姿勢を示しており、今年11月には海賊版サイトへのブロッキングを要求したElsevierもブロック対象にしていた。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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