外出も安心 鍵の閉め忘れをスマホに通知 YKK APが「ミモット」発売

2018年11月14日 08:49

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戸締り安心システム「ミモット」の3つの通知機能(画像: YKK APの発表資料より)

戸締り安心システム「ミモット」の3つの通知機能(画像: YKK APの発表資料より)[写真拡大]

  • 戸締り安心システム「ミモット」の概要(画像: YKK APの発表資料より)

 外出したとき「家のドアの鍵かけてきたかな?」と不安になったことのある人は多いだろう。そんな不安をなくし、犯罪を防ぐ商品として、YKK APは住宅用戸締り安心システム「ミモット」を2019年1月に発売することを発表した。「ドアの鍵の閉め忘れを家の近くにいる間に通知」「ドアの鍵を閉めるときに他の場所の閉め忘れを通知」「家族が帰ってきたことを確認」の3つの通知機能を持つシステムで、同社は今後、施設関係・学校関係用にも同様のシステムを提供するなど幅広い対応を展開していくとしている。

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■3つの通知機能で、家の戸締まりに安心を
 同社の調査では、外出先で玄関ドアや窓のカギの閉め忘れが気になったことがある人は79%にも達することがわかっており、警察庁の発表でも、侵入盗の原因としてカギの締め忘れが45%を占めている。

 そこで同社は、Wi-Fiを利用して窓や勝手口、玄関ドアなど外部との接続口とスマートフォンをつなぎ、外出する際に閉め忘れた場所を通知するIoT商品を開発した。

 この戸締り安心システム「ミモット」を設置すると、外出時にドアの鍵を閉め忘れた場合、家を離れた直後にスマホに鍵が開いていることを通知する仕組みになっている。また、家の窓や勝手口など開閉部分の鍵が閉められていない場合には、玄関ドアの鍵を閉める際にそれが通知される。そのほか、家族が特定の鍵で玄関ドアを開けて入った場合にもスマホに連絡する機能を持っているので、親の外出中に子どもが帰ってきたときには外出先でも子どもの帰宅を確認することができるようになっている。

■独自の特許技術で簡単に設置
 今回のシステムは木造住宅用で、玄関ドアをスマートコントロールキー(AC100V)対応にすること、Wi-Fi環境やスマートフォン(iOS、Android)があることなどが必要となる。Wi-Fiルーターには64個の端末(センサー)が接続可能。

 引違い窓や勝手口ドアなどにはセンサー内蔵の専用鍵をつけるが、鍵を開閉する際に発生する微弱な電気を利用して電波を送る技術(特許出願中)を使うので電池や配線を必要とせず、鍵の取り替えが簡単にできることも大きな特徴である。

 参考価格(部材標準販売価格)は、受信機1台・窓2カ所・勝手口ドア1カ所・玄関ドア1カ所として12万円。また、毎月の利用料が受信機1台あたり500円(価格はいずれも税別)となっている。

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