人工衛星を大規模防災訓練に活用 災害時の対策活動を効率化 JAXA

2018年11月8日 08:51

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訓練用に作成された、だいち2号が捉えた津波浸水の画像。(c) JAXA

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、国土交通省が実施する大規模津波防災総合訓練で人工衛星だいち2号を利用した訓練を実施したと報告した。

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 大規模津波防災総合訓練は、2004年に発生したスマトラ島沖大地震を契機に国土交通省が毎年実施している。2011年の東北地方太平洋沖地震だけでなく、将来起こると予想される南海トラフ巨大地震により、大規模な津波が発生することが予想される。2005年の和歌山を皮切りに、四国地方や東海地方、北海道沿岸部で大規模津波防災総合訓練が実施されてきた。

 14回目となる2018年の訓練は、メイン会場を四日市港霞ふ頭、サテライト会場を鳥羽市答志島にて行われた。

 JAXAは、国土交通省や三重県と、災害時に人工衛星を用いて被害状況を把握、その後の災害対策活動への貢献を目的とした協定を締結している。3日に実施された訓練では、津波による震災状況の把握のために、陸域観測技術衛星「だいち2号」が活用された。

 2014年に種子島宇宙センターから打ち上げられただいち2号は、地図作成や地域観測、災害状況把握や資源探査といった幅広い分野で利用される人工衛星だ。JAXAは南海トラフ地震のような大規模災害発生時に人工衛星で、浸水域や土砂災害等の被災状況の把握に努める。今回の訓練では、濃尾平野から三重県南岸までの広範囲をだいち2号で観測、衛星画像を提供する訓練を実施した。画像を解析、判読することで、浸水範囲の推定を行うことができるという。

 統合災害情報システム(DiMAPS)上に人工衛星からの画像が、ほかの情報とともに共有される。国土交通省は、津波浸水の排水活動を効率化するために、排水状況を把握するシステムの整備を進めているという。これら共有された情報をもとに、排水ポンプ車が出動、排水活動の訓練も実施された。

 JAXAは今後、国土交通省やほかの関係機関とともに、人工衛星を利用し防災活動を効率化するための取り組みを続けるとしている。(記事:角野未智・記事一覧を見る

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