クボタよお前もか(3) 製造現場の現実場面「省けるところは省いていた?」

2018年9月17日 16:50

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■品質管理の現実場面「省けるところは省いていた?」

 こうした、「現実的対応」とでも言えることが、現場で日常的に起こっているのだ。排気ガス検査のデータ書き換えも、現場だけでなく経営陣にまで情報は届いていたが、問題視することなく、無視されていた可能性も捨てきれない。国土交通省でも「知っていた」可能性は否定できない。いや「ガバナンスが不十分であること」は、知っていた可能性のほうが大きいだろう。しかし、問題となれば、監督官庁は「いざとなったら裁いてやる」とした姿勢を見せるしかないのだ。何しろシステムは、メーカーに丸投げしており不完全で、管理・監督不十分ということだ。

【前回は】クボタよお前もか(2) データ改ざんでも不良にならない3つのケース

 JC08モードの検査でサンプル調査のやり方が、統計的に全体の検査になっているとは到底思えない。条件が多すぎて完成検査を抜き取りで行って問題ないとできる内容ではなかろう。「タコメーター」、飛行機で言えば「ブラックボックス」のような装置を取り付けて、走行状態を常にモニターするなど、車検の時のように定期的に検査することが、どれほど困難でも必要だ。

■「一括企画・設計」で、「設計公差」を適切化

 問題の本質は、部品加工のレベルまで「一括企画・設計」する考えで、「設計公差」を適切にすることにある。そうした意味で、マツダが現在取り組んでいるように、工場現地の周辺でのサプライヤーの製造技術までを含めた品質保証体制を構築するのが、正しい姿勢と言える。これでないと、グローバルの「スイング生産」、「混流生産」を行って、品質保証ができる体制ではないのだ。スバルの経営陣は、勉強しなおす必要がある。いや、スバル経営陣は良く知っていたからこそ、「弁護士による第三者委員会」なるものを立ち上げたのかもしれない。

 この疑念は、『経営陣が間抜けでない限り』、企業内品質保証体制の「事実調査を弁護士に委託する」など起こりえないことであり、間抜けな経営陣とは思えないため、いつまでも残る疑念だろう。つまり、営業成績優先のため、品質保証体制では「省けるところは省いていた?」のかもしれないということだ。客先は一般ユーザーであり、品質の悪さを評価できるレベルはかなり低いはず。だから「省くのであれば、容易」なことだ。

 また、「グローバル発注・下請け制度」など、サプライヤーの在り方を含めて、品質保証体制を構築していくのはメーカーだ。しかし、これは一般ユーザーにチェックできるものではない。チェックに責任を持つべきは監督官庁であり、基本は「製造者の良心」だ。

 次は、品質保障の問題はグローバルな経済問題と密接に関連しているところを見てみよう。(kenzoogata)

続きは: クボタよお前もか(4) お勉強の知識レベルではなく、『メカニカルに理解する』必要がある

関連キーワードマツダスバル国土交通省弁護士クボタ

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