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JAXA、H3ロケット用ブースターの燃焼実験を8月25日にライブ中継
ロケットブースターSRB-3(C)JAXA [写真拡大]
●H3ロケットの推進力を補助するブースター
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は13日、H3ロケット用ブースターの燃焼実験を8月25日(土)に行うと発表した。同時にその模様はライブ中継される。
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ロケットブースターSRB-3は、開発中の新型ロケットH3に取り付け、第1弾ロケットの推進力を補助するもの。約100秒燃焼したあとロケットから切り離される。今回試験されるのは「実用型モーター」と呼ばれる試験用のSRB-3で、燃焼時の特性などを設計図通りか確認する予定だ。
H3ロケットではこのSRB-3を0本、2本、4本と付け替えることができるため、さまざまな大きさ(重さ)の人工衛星や探査機などを打ち上げることができる。また、将来的にはイプシロンロケットの第1段エンジンに使用することを想定している。
●H3はエンジンとブースターを組み合わせて、打ち上げコストを低減
H3ロケットは現在運用されているH-IIA、H-IIBロケットの後継機として開発中のロケット。H-IIA、H-IIBロケットは推進力などが固定されており、衛星や探査機はH-IIA、「こうのとり」のような大型のものはH-IIBで打ち上げるしかなかった。そのため打ち上げコストが高いH-IIBはあまり使用されず、国際競争にも後れを取ってしまった。
H3ロケットは第1段エンジンを2機ないし3機搭載し、それにブースターを0から4本取り付けることによって、同じ機体で4つの組み合わせができるように設計されている。打ち上げるものによって機体を選べるので、打ち上げコストも見合うものにすることがでる。将来的には1年に6機程度コンスタントに打ち上げることを想定している。H-IIAで約100億円といわれている打ち上げ費用も、ブースターなしのロケットだと50億円ほどになるという。
●2020年の打ち上げを目指し、H3のメインエンジンはほぼ完成
H3は基本的な開発は三菱重工が行なっており、2020年の初打ち上げを予定している。メインロケットエンジンLE-9は2017年4月から燃焼実験を始めており、2018年6月25日には100%の推力と燃焼時間を得ることができた。ブースターが正しく作動すれば、H3開発の大きな前進となる。
今回のブースター燃焼試験は、種子島宇宙センターで行われる。ライブ中継時間は10:50~11:05の予定だ。(記事:norijun・記事一覧を見る)
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