水が存在しなかった!「はやぶさ2」、リュウグウの表面を探査

2018年8月3日 22:02

小

中

大

印刷

高度6キロメートルから撮影したリュウグウ。2018年7月20日16:00頃(日本時間)(C)JAXA、東大など

高度6キロメートルから撮影したリュウグウ。2018年7月20日16:00頃(日本時間)(C)JAXA、東大など[写真拡大]

写真の拡大

●リュウグウには期待されていた水が存在しなかった

 「リュウグウ」に水が存在しない!8月2日、惑星探査機「はやぶさ2」の観測によって、小惑星リュウグウの表面に水が存在しなかったことを宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。「はやぶさ2」はリュウグウの上空5キロメートルまで高度を下げ、リュウグウの表面約90%を探査。今回の探査で最も発見が期待されていたものの、「リュウグウ」には「水」が存在しないことが明らかになった。

【こちらも】小惑星リュウグウの表面写した鮮明な写真 JAXAが公開 はやぶさ2撮影

 「リュウグウの表面は予想していたよりも水が枯渇しているようであることが分かりました」(探査チーム会津大・北里宏平准教授)

 「はやぶさ2」の探査でリュウグウが選ばれた理由のひとつが、リュウグウに水が存在することへの期待からだった。リュウグウはC型小惑星と呼ばれ、炭素質の物質で構成されている。炭素物質はその生成過程から、水が残っている可能性が高かっただけに、探査チームに衝撃が走っている。

●光の当たらない北極、南極、地中に水が存在する可能性

 水が存在しなかった理由としては、(1)もともとリュウグウには水を含む物質がなかった(2)表面が太陽熱で熱せられて水が蒸発してしまった、との2つの可能性があるという。しかし、今回は表面の約90%、約5万4,000カ所を調べたが、南極、北極は調べていない。南極、北極に水が存在する可能性もまだあるという。

 「はやぶさ2」は、今後1年あまりをかけて人工クレーターを作り、地中の物質を採取する。「地中には水が存在するかもしれない」(探査チーム)との期待も寄せている。

●今後は生命誕生の謎に迫る有機物を持ち帰られるかに期待

 リュウグウには水の存在の可能性はかなり低くなってしまったが、「はやぶさ2」のミッションは「生命の起源を調べる」ことだ。生命誕生に大きく関わっている「(木炭のようなリュウグウの色などから)有機物は水とは関係なく存在していると考えている」(同)という。今後は着地や探査ロボット投下・回収、人工クレーターによる物質採取などを行い、有機物の存在を探る予定だ。

 「はやぶさ2」自体は正常に働いており、2020年末には帰還予定だ。果たしてどんな成果を持ち帰ることができるか期待が高まる。(記事:norijun・記事一覧を見る

関連キーワード宇宙航空研究開発機構(JAXA)惑星はやぶさ2

「宇宙技術・天体」の写真ニュース

IT・サイエンスの最新ニュース

RSS

もっと見る

主要ニュース

RSS

もっと見る

広告

広告

SNSツール

RSS

facebook

zaikeishimbun

いいね!

twitter

@zaikei_it

フォロー

google+

Hatena

広告

ピックアップ 注目ニュース