ZMP、自律走行宅配ロボットでコンビニ商品配送 大学キャンパスで実証試験

2018年7月15日 21:01

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CarriRo Delivery現モデル(画像: ZMP発表資料より)

CarriRo Delivery現モデル(画像: ZMP発表資料より)[写真拡大]

 ZMPは、ローソン及び慶應義塾大学SFC研究所と協力で、同社の自律走行宅配ロボットCarriRo Deliveryによるコンビニ商品の配送を大学キャンパス内で行う実証試験を開始すると発表した。この実証試験は、「AIを活用した安全確実な宅配ロボットシステムの開発及び実証」事業として、新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)の「AIシステム共同開発支援事業」の採択を受けて行われる。実証試験では、実運用に近い、複雑な環境の中で宅配ロボットの自律走行を検証し、商品の注文から受取りに至る一連の動作もスマート化を図って、物流のラストワンマイルの無人化をめざすとしている。

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 宅配ロボットCarriRo Deliveryは、荷台部に宅配ボックスを搭載し、屋内・屋外に関わらず、自動走行できる電動ロボット。搭載されたカメラやレーザーセンサーなどで周囲の環境を360度認識しながら歩道を走行し、荷物を目的地へ届けることができる。自律走行で、信号機がない横断歩道や歩行者信号、障害物の検知も可能とされている。自重は90kgで最高時速6km、最大100kgの荷物を積載しで約5時間走行できる。

 ZMPでは、NEDOの実証試験に先立ち、「銀のさら」事業を展開するイデアプラスと六本木ヒルズ内で宅配すしの配達サービスの実証実験を、日本郵便と拠点間配達の実証実験を行うなど、宅配ロボットの実用化に向けての様々な実験を実施している。また、秋にリリース予定のCarriRo Delivery量産前モデルを用いたサービス実証実験を行う戦略的ビジネスパートナーの募集も開始している。

 なお、今回の実証試験の詳細は、18日に東京で開催する「第10回 ZMPフォーラム」で発表するとともに、宅配ロボットCarriRo Delivery の新モデルのデモンストレーションも行うとしている。

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