野村不動産、東京都稲城市で地域密着型ショッピングセンター着工

2018年3月21日 18:06

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稲城小田良ショッピングセンター(仮称)の完成イメージ(野村不動産発表資料より)

稲城小田良ショッピングセンター(仮称)の完成イメージ(野村不動産発表資料より)[写真拡大]

 野村不動産は東京都稲城市坂浜の小田良(こだら)土地区画整理事業地内で地域密着型のショッピングセンター建設に着工した。野村不動産が単独の地域密着型ショッピングセンターを建設するのは初めてで、2019年春ごろの完成を予定している。

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 このショッピングセンターは名称が「稲城小田良ショッピングセンター(仮称)」。約9,500平方メートルの敷地に地上3階建て延べ約1万6,400平方メートルの建物を建設し、地域密着型の店舗を誘致する。

 入居する店舗数や売り場面積は公表していないが、野村不動産は地域の住民に日々の暮らしの快適さや便利さ、楽しさを提供するため、食品スーパーやドラッグストア、生活雑貨、多世代向けの衣料品店、レストランなどを入居店舗に想定している。さらに、医療機関など地域に欠かせない施設の入居も目指す。

 野村不動産は稲城市内で総戸数400戸を超す分譲マンションを販売しているほか、新たに2つのマンション建設を計画している。小田良土地区画整理事業地でも、戸建住宅の開発分譲を計画中で、これら住宅事業と連携し、地域の利便性を向上させる目的でショッピングセンター建設に踏み切った。

 小田良土地区画整理事業地区は稲城市の南西部、京王相模原線若葉台駅の東1.2キロ、小田急多摩線栗平駅の北約1.4キロに位置する。東京よみうりカントリークラブ、小田良谷戸公園が近い田園地帯にあり、小田急線の新百合ヶ丘駅方面、京王相模原線若葉台駅方面を結ぶ都市計画道路が2019年3月に開通する。

 小田良土地区画整理組合は2012年12月、東京都から組合設立の認可を受けた。野村不動産は清水建設、大成建設、京王建設とともに2013年9月、小田良土地区画整理組合と特定業務代行者の契約を結び、2014年5月から土地造成工事に着手していた。

 野村不動産グループは2025年3月までの中長期経営計画で商業施設建設事業に3,000億円規模の投資を予定している。東京都小金井市のJR武蔵小金井駅第2地区再開発に着手しているほか、2019年に兵庫県尼崎市の阪急塚口駅前建て替え事業、東京都江戸川区の南小岩6丁目再開発に着工する予定。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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