ヤンマーエネルギーシステム、ガスヒートポンプの販売台数が30万台突破

2017年11月11日 20:57

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ガスヒートポンプエアコン「GHP XAIRII」のKシリーズ室外機(写真: ヤンマーエネルギーシステムの発表資料より)

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 ヤンマーエネルギーシステムは10日、同社の主力商品であるガスヒートポンプの累計販売台数が今年11月時点で30万台に達したと発表した。ガスヒートポンプは近年、省エネ効果の高い冷暖房システムとして、急速に伸びており、国の地球温暖化対策や電力の負荷平準化対策としての役割が期待されている。同社のこれまでのガスヒートポンプ販売による省エネ効果は、100万kW級原子力発電所4基分に相当するとされ、今後も引き続き、販売が拡大するとみられている。

 同社は1987年に本格的にガス空調市場に参入した。ガスヒートポンプは、ガスを燃焼するのではなく、熱を伝える冷媒を圧縮・膨張させることにより高温や低温の空気を作り出す。ヒートポンプの原理は、たとえば、アルコール(冷媒)を腕に塗ると、冷たく感じられるが、それは、アルコールが蒸発する際に、周囲から気化熱を奪うからである。また、水蒸気(気体)に触ると熱く感じるのは、水蒸気が液体に変化する際、凝縮熱を放出するからである。こうした、凝縮熱、気化熱を利用する空調システムが、ヒートポンプ式と呼ばれるもので、ガスは、冷媒の圧縮・膨張のためのポンプの動力として利用される。そのため、直接ガスを燃焼させるエネルギーに比べて、省エネ効果が高いとされる。

 ガスヒートポンプ式冷暖房システムは、省エネ効果が高く、温暖化対策としても有効であるほか、電力の負荷平準化対策としても大きな役割を果たしている。電力の負荷は、電力需要の大きさにより異なり、時間帯や季節により変動する。季節的には、夏季および冬季に電力需要が大きくなり、それに伴い負荷もピークとなる。近年負荷の変動がとくに大きくなっているのは、夏、冬の冷暖房需要の増大による。

 国内の冷暖房システムの大部分は電力を利用するため、エアコン使用がピークとなる夏、冬の電力需要は大幅に高まり、春、秋との需要との差が拡大する。電力は貯めておくことができず、電力会社は、常にピークの最大需要にあわせて設備を建設する必要がある。そのため、ピーク需要が大きくなるにつれ、設備コストが増大し、電力料金値上げにつながる。国は、そうした状況を踏まえ、電力需要の平準化を国民に呼びかけている。

 ガスヒートポンプ式冷暖房システムは、ピーク時の電力需要を緩和し、需要の平準化に寄与することができる。省エネの要請は今後、ますます高まるとみられ、ガスヒートポンプ式冷暖房システムの需要は、引き続き高まる見通しである。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

関連キーワード原子力発電所地球温暖化ヤンマー

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