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地政学リスクが後退し、リスクオンとなるのか 10月10日のドル円為替
10月2週目に入ったが、先週クローズした1ドル112円63円から、ほとんど変動がない。昨日の東京市場は祝日で休み、さらにニューヨーク市場もコロンブスデーで休みだった。ロンドンタイムも、10月10日に控えた朝鮮労働党創建72周年に発生する可能性がある挑発行為への警戒感から動きは弱かった。
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本日は米国での重要経済指標の発表もなく、朝鮮半島の地政学リスクを警戒した様子見ムードが続くだろう。
ロシアのモロゾフ下院議員の、「北朝鮮には米国西海岸に到達可能なミサイル発射の準備がある」という発言とともに、トランプ大統領が「うまくいくのは一つだけだ」とコメントしたことで軍事衝突を懸念する動きが強まり、ドルは弱含みの状態だ。ただし、リスクオフとまでは至っていないのは、やはり米国の年内追加利上げ観測が80%まで高まっているからであろう。リスクオフとリスクオンのせめぎ合いの綱引き状態が続いている。
10月9日は7:30(すべて日本時間)に1ドル112円32銭をつけたがこれが下値となった。狭いレンジの中で上下を繰り返し、21:30ごろに1ドル112円74銭をつけたがこちらが上値の状態である。
日付が変わって10日に入っても朝方は4:30ごろに1ドル112円51銭が下値、5:50ごろの1ドル112円70銭が上値と昨日よりもさらに狭いレンジでの変動となっている。ただし、本日は5・10日のゴトー日にあたり仲値に向けて買いが入り、一時的なドル高は記録されるだろう。9:40の時点で1ドル112円82銭をつけている。北朝鮮もいつ動くか不透明なだけに明日まで警戒は続きそうである。
11日には9月のFOMC議事要旨の発表があり、このまま何も起こらずに地政学リスクが後退すれば、12月の追加利上げに向けてリスクオンの状況になることが予想されている。9月雇用統計の平均時給の上昇、失業率の大幅な改善が利上げの後押しをしているというのが市場の見方だ。北朝鮮でこれ以上、水爆実験やICBMの発射などが起きないことを願っている。(記事:ろひもと理穂・記事一覧を見る)
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