日本盛、史上初のホット販売可能な日本酒を開発

2017年9月27日 06:15

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日本盛 燗酒180mlボトル缶。(画像:日本盛発表資料より)

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 日本盛は、飲料用加温器によるホット販売専用の日本酒「燗酒(かんざけ)180mlボトル缶」を開発した。同社によれば、温めたまま保管して販売するホット専用の日本酒は日本初という。

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 全国のコンビニや駅ナカ売店などで、10月2日から発売される。これまで、日本酒のホット販売については、需要は存在していたのだが、日本酒は加温状態で長時間置くと品質に著しい劣化が生じることが普通であるため、酒造の世界では「不可能」であるとされていたという。

 従って、特殊な容器を用いて「買ってすぐに温めて飲む」という商品ならば存在したが、「温めた状態のまま販売する」という日本酒は、これまで存在しなかったとされる。

 だが、日本盛はこの「不可能」に挑戦した。研究に費やした歳月は実に6年。技術開発のポイントは、まず、「老香(ひねか)」と呼ばれる独特の劣化臭をどうするか、という問題であった。独立行政法人酒類総合研究所との共同研究で、老香を生じにくい酵母を開発することで、この問題はクリアできた。

 次に、連続加温したときの風味の変化である。こちらは、仕込み技術に独自のものを用いることで、変化の起こりにくい酒質を実現することに成功した。

 日本酒業界には、ここ何十年か、逆風が吹いて久しい。国税庁の公開資料を見れば、1989年から2014年にかけ、酒類消費量に占める清酒のシェアは下落の一途である。ビール(並びに発泡酒、第三のビール)に圧倒されているのは当然としても、ただでさえ限られたニーズさえ、焼酎の消費の伸びに喰われてしまっている感がある。

 しかしそんな日本酒の世界において、これは久々に耳よりなニュースとなりそうだ。なお、商品についてのその他の詳細は以下の通り。

■燗酒180mlボトル缶

・アルコール度数
14度以上15度未満

・日本酒度
+7.5

・味わい
端麗やや辛口

・販売価格
税別223円(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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