【インタビュー】“シンプル”から“ポジティブ”へ 梨花が振り返る「メゾン ド リーファー」の5年間

2017年4月13日 11:33

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記事提供元:アパレルウェブ

 モデルの梨花さんがトータルプロデュースを行うライフスタイルセレクトストア「メゾン ド リーファー」が4月、デビュー5周年を迎えた。キッズラインの投入やシンプルスタイルへの刷新など、常に自身のライフスタイルを店舗づくりに投影させてきた梨花さん。家族とともにハワイに生活拠点を移し、仕事や人との関わりにポジティブに向き合えているという今、店舗はどう進化していくのか。4月17日には旗艦店の東京・代官山店と同様のフルラインを揃えた名古屋店(タカシマヤゲートタワーモール内)、同19日には新ラインを投入した博多店(JR博多シティアミュプラザ博多内)をオープン。5店舗体制となる「メゾン ド リーファー」に対する現在の思いと、自身のライフスタイルについて梨花さんが語った。

■ 5年を経て原点回帰 “ポジティブ”な気持ち伝えたい

――2017年4月に「メゾン ド リーファー」5周年を迎えました。今の気持ちは?

 東京・代官山店は、“シンプル宣言”をしたり、内装を変えたり、5年間の中で色々変化してきましたが、今はぐるっと1周して最初に戻ったという感じです。大きな箱(店舗)の中にあるコンセプトの異なる小部屋があるんですが、それぞれを楽しみながら、最後はカフェでお茶をしていただくという。シンプル宣言をしておきながら、今はもうシンプルさっていうのは求めていないんです(笑)。テーマパーク的な楽しみ方というのかな?お買い物だけではなく、内装やディスプレイを見るだけでも、気分が上がるような体験をしていただけたらなと思います。

――「メゾン ド リーファー」に対する思いに変化はありましたか?

 そうですね。代官山店がオープンする1~2年前から準備をしてきたので、実際は5年以上経つんですが、本当に色々なことがありました。ものづくりやお店づくりについては、経験不足だなって思う部分が多く、純粋に勉強させていただいたという気持ちが強いです。ですが、私にとって1番大きいのは、人との関わりです。「メゾン ド リーファー」というブランドをチームで作っていく上で、多くの方と関わってきました。正直に言うと、いいことばかりではありませんでしたが、でもそういう経験があったからこそ、人と人との関係性について深く考えるきっかけになったとも思います。

 今では、感謝の気持ちも強く感じていますし、もっとこうしていきたい!っていうポジティブな気持ちに変わっています。そのタイミングでの名古屋店、博多店のオープンですから、「行け行けーっ!」て心の中で言ってます(笑)。

――お店を通して、お客様にもポジティブになってほしいということですか?

 作り手側がポジティブなエネルギーを出しているか、あるいはネガティブなエネルギーを出しているかというのは、お客様に絶対伝わるものだと私は信じているんです。だからこそこのタイミングでのオープンでよかったと感じています。「メゾン ド リーファー」のスタッフも今、すごくポジティブな気持ちで準備しているので、その気持ちはお店でも伝えることができると思います。

――名古屋店は、J R名古屋駅に隣接した大型商業施設「タカシマヤゲートタワーモール」にオープンします。またカフェ業態の「グルグルリーファー」も併設した総合型ショップですね。代官山店との違いは?

 名古屋店は、代官山に続く2店舗目のフルコンテンツのお店です。コンセプトは代官山店と変わりませんが、名古屋店の「グルグルリーファー」では、テイクアウトやデリを取り入れています。駅を利用する方や施設内で働く方など、ランチに多く時間が取れない方のことを考えたスタイルです。

 3年ほど前に出店のお話をいただき、そこから少しずつ話を詰めてきました。内装などの具体的な部分を進めたのはこの1年半くらい。先日も店舗を実際にチェックするために名古屋まで行ってきたんですが、だんだん実感が沸いてきて、今はすごくわくわくしています。

――ポジティブな気持ちで5周年を迎えたということですが、「メゾン ド リーファー」の今後のビジョンを聞かせてください。

 「メゾン ド リーファー」はこの4月で、小さなお店を含めると5店舗になります。代官山店や名古屋店のようなフルコンテンツショップは、面積が大きい分作るのが大変なんですが、できればどこかにもう1店舗作りたいなと思っています。小さい店舗は、地方を中心に出していければと考えています。実は2、3年前までは、代官山1店舗だけでやっていく、絶対に店舗は広げないって考えていたので、そこは以前との大きな違いですね。

――ほかのエリアにも店舗を広げていくという気持ちに変わったきっかけは?

 2015年にオリジナルレーベルの「リーファー」を作ったんですが、その後私が年齢を重ねたこともあり、お洋服の価格帯も含め、お客様が求めていることと、私自身が表現したいことが両方見えてきて。この春に新ラインを立ち上げることにしました。まずは博多店で販売を開始します。店舗を広げるのは、表現したいことが色々ありながら、それを一緒にやっていくにはどうしたらいいのかな?って考えていくなかで、ごく自然なことでした。

■ ハワイで改めて感じる 人とわかり合える幸せ

――現在ハワイを生活の拠点にしていますが、東京での生活との違いや変化は?

 もちろん東京もすごく素敵な街なんですが、やはり忙しさのなかで見落としてしまうものがあります。ハワイには自然が多いというのもありますが、人間としての原点に返してくれるのと同時に、思考がすごくシンプルに、そして明確になるんです。「メゾン ド リーファー」についても、当初は心配な気持ちになったり、実際に大変なことも多いのですが、考えがすごく明確になるから、やりたいこと、やるべきことが見えてくるんです。そして、ハワイに行ったからこそ、より一層日本の素晴らしさに気付くこともできます。本当に行ってよかったなって思います。

――子育てと仕事を両立されていますが、ご自身の生活の中で大切にされていることは?

 今は家族3人一緒に暮らしているんですけど、最初ハワイに行ったのは、子どもを2カ月間サマースクールに通わせるためだったので、息子と2人でした。そんななか、昨年のお正月に書き初めをして、「家族」という言葉を書いたんです。改めて家族に支えられていることが多いなと感じています。

 「メゾン ド リーファー」をやっていくなかで、スタッフや応援してくれている方からも支えられています。すべては「人」だなって感じますね。バイタリティーも、ポジティブな気持ちも、喜びも、人から与えてもらっていると思います。ものごとがうまく進んでいるときは、必ず人との関わり方もうまくいっている。やっぱりそうか!って最近特に思うんです。

――今の梨花さんにとって、心地よい瞬間や暮らしとは?

 2年ほど前に家を作ったんですが、その時、“デニムにシンプルなTシャツを着て似合う60歳の自分”が住む家を理想にしたんです。今の自分が好きな家具を選んでしまうと、後でちょこちょこ変えたくなってしまうと思ったんです。たまにその家に帰りますが、いつでも心地いいんです。

 子どもができたことで、時間に限りがあることを感じましたが、これしかできない、あれしかできないって気持ちになるのがすごく嫌だったんです。多くのことを求めすぎず、やりたいことを絞り込んでいくと、色々なことが明確になる。そして、やるべきことが何か自分の中で見えてくるんです。だから、日々自分と向き合えるような環境づくりが大切だと思うし、そうなれるように環境を整えていく感じがとても好きです。

――30代後半から40代の女性たちの多くが、年を重ねるなかで、どんなおしゃれをすればいいのか悩んでいる方がいらしゃると思います。お店の立ち上げから様々な変化を経験された梨花さんからそんな女性たちにメッセージをいただけますか?

 私もその1人です(笑)。5年の間に何度コンセプトを変えたんだっていう。「メゾン ド リーファー」を立ち上げた時と出産が重なったんですが、おしゃれ意欲がなくなっちゃって。ちょっとしたおしゃれの感度もなくなっちゃったんですよね。そのタイミングで、シンプル宣言をして、お店には本当に柄もない、色もない、という雰囲気になったんです。

 今は子どもが5歳になり、一緒にいない時間も少しずつ増えるなか、おしゃれをする機会も自然と増えてきました。そして、たまには色味のあるお洋服を着てみようかな、アクセサリーくらいつけてみようかなって、だんだん感度も上がってきました。

 そのときになりたい自分や理想像が少しでもあると、おしゃれの仕方が変わってくると思うんですよね。もちろん、年を重ねるにつれ、首や手の甲に皺が出てきたなと思ったり、隠したい部分も増えてくると思います。でもその一方で、例えば若い時には似合わなかったはずの大きめのリングが似合うようになったなと感じることもあります。私たち世代の特権ですよね。だから、おしゃれに悩むことも多くあると思いますが、絶対に楽しんだ方がいいと思います。

――モデル歴25年が経ちました。振り返ってみてどんな気持ちですか?

 現役時代は、40代になって今のような形でモデルの仕事を続けていられるなんて、思ってもみなかったです。時代の変化ももちろんあると思いますが、やっぱり見てくださっている方がいるんだと思うんです。決して表面的な部分ではない“何か”を感じとってくれている方がいて、だから私は今こうしていられる。昔と違い、モデルを「やれている」っていうより、「やらせてもらえている」っていう感謝の気持の方が強いです。

――「メゾン ド リーファー」というロゴの下に、“小さな幸せ”を意味する「LES PETITS BONHEURS」という文字が記されています。梨花さんが今感じる幸せとは?

 1つ以上でもいいですか(笑)?私は食べることが本当に好きなので、仲間や家族と美味しいものを食べに行く時が本当に幸せです。それから、日本に帰ってきて、それまで当たり前に会えていた友達に会う時。毎年見ていた桜を見た時。今はそういうことにすごく幸せを感じますね。そして、繰り返してしまうんですが、やっぱり人との関わりですね。人と分かり合えたり、意思の疎通が図れているっていうときに、すごく幸せを感じます。

――夢を叶えたいと思っている1 0~2 0代の若い世代に向けて、アドバイスをいただけますか?

 私自身、20代くらいまで自分のことが好きになれず、むしろ嫌いだったんです。そうすると、自ずと思考もネガティブになるんですよね。だから、なぜ自分のことが嫌いなのか?っていうことに向き合ってみたんです。その時から、少しずつですが自分のことを好きになり、思考もポジティブに変わったなと思ったんです。だから、自分自身への気づきや、夢を叶えたいっていう思いがあるのであれば、なるべく周りに流されず、しっかりと自分に向き合うことが大事なのかなって思います。

■「メゾン ド リーファー」公式サイト
https://www.maisondereefur.com/

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http://www.apalog.com/report/archive/2610

(取材・撮影:AW編集部)

※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。

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