アレシボ天文台、またも存続の危機

2017年4月6日 15:36

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 直径約305メートルという大きさの電波望遠鏡を備えるプエルトリコのアレシボ天文台は、たびたび存続の危機に見舞われているという。

 同天文台は米国科学財団などの支援を受けて1963年に建造され、2016年に中国の電波望遠鏡「FAST」が完成するまでは世界最大の電波望遠鏡だった。地球外生命体向けのメッセージ送信や、SETI@homeプロジェクトへの観測データ提供といった実績も残している。しかし、宇宙望遠鏡の登場などによって昨今では予算削減の動きがたびたびあり、2011年には閉鎖の可能性があったほか、2014年にはプエルトリコで発生した地震によって機器が損傷するというトラブルにも見舞われている。

 WIREDによると、現在米科学財団は同天文台への支出を年間800万ドルから200万ドルに削減する意向を示しているという。同天文台は地球に接近する小惑星の観測という役割も持っており、閉鎖による人類への影響が危惧されている。

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