駐韓大使ら4日に帰任 韓国も意思疎通で期待

2017年4月4日 09:38

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記事提供元:エコノミックニュース

 岸田文雄外務大臣は3日、韓国釜山市にある日本総領事館前に韓国の市民団体が慰安婦を象徴する少女像を設置したことに対する措置として帰国させていた長嶺安政駐韓大使と森本康敬釜山総領事を4日、帰任させると発表した。

 長嶺駐韓日本大使は日本政府の指示で1月9日に一時帰国。今月8日を迎えれば丸3カ月、駐韓大使が不在という異常な事態が続くことになっていた。

 駐韓大使が不在の状態が続くことについては、自民党の二階俊博幹事長も3月31日の記者会見で、記者団の質問に答え「呼び戻すとか引き揚げるとかいうことは、ちょいちょいあっては困るわけです。至近な二国間の関係ですからね」と憂慮していた。

 韓国では朴槿恵(パククネ)前大統領が逮捕されたほか、大統領選挙が来月に控え、正確な現地情報を収集するうえでも、帰任させる必要があると判断した。

 韓国の聯合ニュースは3日午後の電子版で「韓国の外交部当局者は3日、日本政府から長嶺安政・駐韓大使を4日に帰任させるとの知らせを受けたと明らかにした」と報じた。

 また「外交部は『帰任を機に、両国の意思疎通がより緊密に行われることを期待している』としている」ことも伝えた。(編集担当:森高龍二)

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