JASRAC、音楽教室から著作権料徴収を行うことを計画中

2017年2月2日 18:37

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 日本音楽著作権協会(JASRAC)が、音楽教室での演奏に対し著作権料を徴収する方針を固めたという。JASRAC側は音楽教室での演奏について、「不特定の公衆」と判断。また、音楽教室ではJASRAC管理楽曲を使用しているケースも多いとしており、年間受講料収入の2.5%を徴収する案を検討しているそうだ(朝日新聞)。

 まずはヤマハや河合楽器製作所などが手がける大手の教室など、Webサイトなどで広く生徒を募集している教室を徴収対象とするとのこと。

 なお、使用料の徴収方法については記事にある売上高ベースの包括契約以外の、セットリスト提出方式が認められるかどうかの説明はまだない。ただし、現在でもカラオケスクールやボーカルスクール等の歌謡教室については徴収は行っており、こちらはセットリスト提出方式も認められている。

 個人的にはセットリスト提出方式なら問題ないと思うが、ある程度以上の規模の所のみを対象にしているにもかかわらず、それ以外の方式が検討されている事自体がどうかしてるとも思う。

 ちなみに、社団法人であるJASRACの概要にはこのようなことが書かれている。

 事業の目的
音楽の著作物の著作権を保護し、あわせて音楽の著作物の利用の円滑を図り、もって音楽文化の普及発展に寄与すること

 スラドのコメントを読む | YROセクション | YRO | 著作権 | 音楽

 関連ストーリー:
JASRACに著作権管理をしていない楽曲に対し海外の会社が勝手にその権利を主張する案件 2016年11月14日
JASRACによる放送事業者との包括契約問題、私的独占とした排除措置命令が確定 2016年09月15日
無許可で音源が使用されたミュージックビデオが原因で、オリジナルの楽曲権利者に著作権侵害申し立てが送られる 2016年08月24日
JASRAC新理事長、絵画や小説と言った音楽以外の分野での著作権管理に意欲を示す 2016年08月09日
新たな著作権管理会社「NexTone」、来年2月より運営開始 2015年12月18日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事