【今週の展望】「就任演説待ち」するほど世界はヒマではない

2017年1月15日 21:53

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記事提供元:エコノミックニュース

トランプ新政権の経済政策が示されるのは、20日の就任演説か、1月中の一般教書演説。だがマーケットは、そこまで待てないはず。リスクを意識したまま、活発に動き出す。

トランプ新政権の経済政策が示されるのは、20日の就任演説か、1月中の一般教書演説。だがマーケットは、そこまで待てないはず。リスクを意識したまま、活発に動き出す。[写真拡大]

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 今週、1月第3週(16~20日)は5日間の取引。20日にドナルド・トランプ氏の第45代アメリカ合衆国大統領への就任式があり、〃政治の中心〃はNYのトランプタワーからワシントンDCのホワイトハウスに移る。就任前、これほどまでに世界のマーケットに強いインパクトをもたらした大統領も珍しい。

 世界の主要株式市場の休場日は、16日にアメリカが「マーチン・ルーサー・キング牧師の生誕記念日」の祝日で休場する。実際の誕生日は1月15日。合衆国史上初の黒人の大統領が退任しても、「正義の銀行」は破産しない、か?

 国内の経済指標、イベントは見逃せないものが多い。16日には11月の機械受注、12月の国内企業物価指数、11月の第三次産業活動指数、12月の工作機械受注が、それぞれ発表される。この日、黒田日銀総裁が日銀支店長会議であいさつし、「さくらレポート(日銀地域経済報告)」が公表される。

 17日には11月の鉱工業生産指数確報値、12月および2016年通年の訪日外国人客数、19日には12月の首都圏・近畿圏新規マンション発売、20日には12月の全国百貨店売上高、全国コンビニエンスストア売上高、半導体製造装置BBレシオ、11月の毎月勤労統計調査確報値が、それぞれ発表される。17日にESPフォーキャスト調査が発表される。20日に通常国会が召集される。

 主要銘柄の決算発表は2月期決算銘柄の3~11月期の発表が終わり、3月期決算銘柄の4~12月期の発表が始まる。早いのは、いつもの顔ぶれ。

 16日に東宝、ホギメディカル、シリコンスタジオ、アデランス。17日にブロンコビリー。19日に安川情報システム、津田駒工業、リーバイ・ストラウス ジャパン。20日にジャフコ、東京製鐵、光世証券、モバイルファクトリー、ゲンキー。

 新規IPOは来週27日のシャノン<3976>までお休み。1月はこの1件だけ。

 海外の経済指標、イベントは、16日のIMFの世界経済見通し、17日のドイツのZEW景況感指数、19日のECB理事会、アメリカの住宅着工件数、建設許可件数など重要なものが目白押し。

 17日にはドイツの1月のZEW景況感指数、英国の消費者物価指数(CPI)、アメリカの1月のNY連銀製造業景気指数、18日にはアメリカの12月の消費者物価指数(CPI)、鉱工業生産指数、設備稼働率、1月のNAHB住宅市場指数、19日にはアメリカの12月の住宅着工件数、建設許可件数、1月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数、20日には中国の10~12月期のGDP、12月の鉱工業生産、小売売上高、都市部固定資産投資が、それぞれ発表される。

 16日にIMFが2017年の「世界経済見通し」を発表する。16~19日にUAEのアブダビで「世界未来エネルギーサミット」が開かれる。17~20日にスイスで「世界経済フォーラム(通称:ダボス会議)」が開かれる。18日にFRBの「ベージュブック(地区連銀経済報告)」が公表される。イエレンFRB議長が講演を行う。19日にフランクフルトでECB(欧州中央銀行)の定例理事会が開かれ、終了後にドラギ総裁が記者会見を行う。

 20日にアメリカ・ワシントンDCで第45代アメリカ合衆国大統領の就任式が行われ、トランプ新大統領が連邦議会議事堂の前で宣誓を行った後、ホワイトハウスまでパレードする。「不動産王」だけに、その沿道には〃自社物件〃のビルもある。22日にフランス大統領選挙で左派統一候補の予備選挙第1回投票がある。オランド大統領は出馬せず、候補者はバルス前首相など7人。本選では4月の第1回投票で中道・右派統一候補のフィヨン氏や国民戦線(FN)のルペン氏に及ばないという見方が有力。

 アメリカの主要企業の決算発表は10~12月期決算たけなわ。金融大手にIBMやAMEX、GEが続く。

 17日にモルガン・スタンレー、コメリカ、リニアテクノロジー、ユナイテッドヘルスG、18日にUSバンコープ、シティG、ネットフリックス、ゴールドマン・サックスG、ノーザン・トラスト、19日にIBM、アメリカン・エキスプレス、BB&T、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン、20日にシュルンベルジェ、GE、ロックウェル・コリンズ、カンザスシティ・サザンが発表する予定。

 前週末13日の終値は19287.28円だった。そのテクニカル・ポジションを確認すると、4本の主要な移動平均のうち5日移動平均はその上にあり、他の3本は下にある。5日移動平均は19308円で21円上、25日移動平均は19233円で54円下。12日終値では割り込んだが、13日終値では再び上回った。75日移動平均は17961円で1326円下、200日移動平均は17031円で2256円下。5日線以外の3本は6日時点と比べて上昇している。

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