『ファタモルガーナの館』PSVITA版、2017年3月16日発売

2016年12月12日 08:35

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作品イメージ画像。背景の文字は「その館に住む者は―必ず不幸になる」とある。(出典:ノベクタクル PSVITA版ファタモルガーナの館特設サイト)

作品イメージ画像。背景の文字は「その館に住む者は―必ず不幸になる」とある。(出典:ノベクタクル PSVITA版ファタモルガーナの館特設サイト)[写真拡大]

 同人ゲーム界屈指の名作『ファタモルガーナの館』(以下、ファタモル)のPSVITA移植版発売日が2017年3月16日と決定した。価格はパッケージ版6,900円、ダウンロード版5,900円(いずれも税別)。正式タイトルは『ファタモルガーナの館 -COLLECTED EDITION-』、メーカーはdramatic create、そして原作・制作協力としてノベクタクルの名がクレジットされている。

 ファタモルは元々、自主制作サークル・ノベクタクルが2012年12月31日にPC用として発売した同人ビジュアルノベル・ゲーム。ジャンルは公式サイトによれば「悲劇と絶望の西洋浪漫サスペンスホラーノベル」。住む者を不幸にするという呪われた館を舞台に繰り広げられる群像劇と、その館の謎と秘密を主人公である「あなた」が解き明かしていく物語からなる。

 粗製乱造が容易なことからフリー・同人ゲーム界隈では今一つ評価が伸びにくいビジュアルノベルという枠の内にありながら、ファタモルは未曽有の傑作として高い評価を受けた。ドラマCDをはじめとするメディアミックス展開が行われ、2016年7月には3DS版(CERO:D、17歳以上対象)も発売されている。

 また、本作『-COLLECTED EDITION-』には、2015年に発売された外伝『ファタモルガーナの館 -Another Episodes-』の内容がすべて含まれ、さらに新規追加ストーリーとして「現代編」が追加されている。

 何を書いてもネタバレになりかねない作品であるため論評するのが難しいのだが、ファタモルファンからすれば「現代編新規追加」と言われればとてつもなく内容が気になるところであり、またこれがファタモル初プレイというユーザーに対しても、これ一本で全てが完結するということでお勧めできるであろう。上質な映画を観た後のような読後感を得られる作品であることについては筆者が請け合おう。

 さらに、「現代編」はボイス付きである。キャストは以下の通り(敬称略、全員ドラマCD版と同じ)。

ジゼル cv.瀬戸麻沙美
ミシェル cv.櫻井孝宏
少女 cv.小清水亜美
メル cv.保志総一朗
ネリー cv.阿澄佳奈
ユキマサ cv.鈴村健一
ポーリーン cv.豊崎愛生
ヤコポ cv.諏訪部順一
マリーア cv.堀江由衣(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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