東シナ海の平和と安定に努力していくことで一致―日中海洋協議

2016年9月16日 11:48

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

外務省は広島市内で14、15の両日にわたり開かれていた日中高級事務レベル海洋協議第5回会議の概要を公表した。双方が、東シナ海の平和と安定に努力していくことで一致したとしている。また第5回日中高級事務レベル海洋協議を年内に中国で開くことに原則一致したとしている。

 一方、東シナ海資源開発に関する「2008年合意」に関しては「率直な意見交換を行った」としかされなかったが、両国防衛当局の海空連絡メカニズムの早期運用開始のための協議プロセスを加速し、第6回の共同作業グループ協議を早期に開催することや防衛当局間の交流を引き続き推進していくことでは一致した。

 また海上保安庁と中国公安部辺防管理局は引き続き情報交換及び密輸・密航、麻薬取引等の国境を超えた犯罪に関する対策について法執行に関する協力を強化すること、海上保安庁と中国海警局は既存の対話の窓口を活用し、両国海上法執行機関間の情報交換、人的交流を深化させることでも一致したという。(編集担当:森高龍二)

■関連記事
南シナ海、東シナ海の動き懸念と安倍総理
率直な意見交換「極めて良かった」菅官房長官
海空連絡メカニズムの協議加速で一致 日中首脳
富士総合火力演習の公開 国民の防衛意識を向上
事態の鎮静化を特に重視、日中外相会談で強調

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事