丸紅、インドネシアで石炭火力発電所を増設―韓国・現地企業と

2016年5月17日 13:18

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丸紅がインドネシアで韓国企業2社、現地企業1社と共同で開発する火力発電所の建設地を示す図(丸紅の発表資料より)

丸紅がインドネシアで韓国企業2社、現地企業1社と共同で開発する火力発電所の建設地を示す図(丸紅の発表資料より)[写真拡大]

 丸紅は17日、同社と韓国のKorea Midland Power、Samtan、インドネシアのIndika Multi Energi Internasionalの4社が、インドネシア西ジャワ州チレボン(Cirebon)地区で出力1,000MW(メガワット)の石炭火力発電所を共同で開発することで合意し、16日に覚書を締結したと発表した。

 同社によると、今回共同開発する発電所「チレボン3発電所」は、既存のチレボン発電所(出力660MW)と現在拡張工事中のチレボン2発電所(出力1,000MW)の隣接地に建設する。

 インドネシア政府は、急激な経済成長下で逼迫する電力需要に対応するため、2019年までに約35GW(ギガワット)相当の発電設備容量を増強する計画を立てており、独立系発電事業者(IPP)の事業参入を促している。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、日本企業が参入したプロジェクトには、丸紅のチレボン発電所のほかに、パイトン発電所増設(三井物産、東京電力)、タンジュン・ジャティB石炭火力発電所(住友商事)、ラアジャマンダラ水力発電所(関西電力)などがある。

 丸紅は世界22カ国で総計10GW以上の持分発電容量を保有している。同社は、電力の安定供給によってアジア各国の発展に貢献していくとしている。

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