PC向けのOpera開発者版、ネイティブの広告ブロック機能を搭載

2016年3月13日 20:26

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記事提供元:スラド

Opera Softwareは10日、開発者版のPC向けOperaブラウザーにネイティブの広告ブロック機能を搭載したことを発表した(Operaブログの記事BetaNewsの記事The Registerの記事Neowinの記事)。

「ネイティブ」はWebエンジンに広告ブロック機能が搭載されていることを意味し、拡張機能を使用した広告ブロックとは比較にならない速度でのページ読み込みが実現できるという。ブロックリストにはEasyListを使用しており、トラッキング防止にはEasyPrivacyを使用している。

広告ブロックソフトウェアではURLやページ内のエレメントがブロックリストに一致するかどうかをチェックするのに時間をとられている。Operaではブロックリストのチェックをネイティブコードで実行するため、広告ブロックによる速度低下は無視できるレベルだとしている。コンテンツリッチな66サイトでテストを実行した結果、Google Chrome+広告ブロック拡張機能と比較して、平均45%高速だったとのこと。

広告ブロック機能はデフォルトで無効になっており、ブロック可能な広告を含むWebページを訪れた際に有効化するかどうかのポップアップメッセージが表示される。ここで「Block ads」をクリックすれば、広告ブロック機能が有効になり、アドレスバー右端に盾のアイコンが追加される。このアイコンをクリックすることでWebサイト単位での広告ブロック有効化/無効化を設定できるほか、スピードテストも実行可能だ。

ただし、ブロックリストの関係か、一部のWebサイトではポップアップメッセージが表示されないこともあるようだ。また、ポップアップメッセージが表示された時に広告ブロック機能を有効化しなかった場合、Operaを再起動するまでは再度ポップアップメッセージが表示されることはなかった。 スラドのコメントを読む | ITセクション | Opera | 広告 | デベロッパー | IT

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