米空軍の宇宙往還機X-37B、22か月のミッションを終え地球に帰還

2014年10月18日 22:15

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記事提供元:sorae.jp

米空軍の宇宙往還機X-37B、22か月のミッションを終え地球に帰還(Image credit: Boeing)

米空軍の宇宙往還機X-37B、22か月のミッションを終え地球に帰還(Image credit: Boeing)[写真拡大]

 米空軍の無人宇宙往還機X-37Bが米太平洋夏時間2014年10月17日9時25分(日本時間2014年10月18日1時25分)、3回目のミッション(OTV-3)を終えて、カリフォルニア州のヴァンデンバーグ空軍基地の滑走路に着陸した。飛行期間は22か月にも及んだが、宇宙空間でどのようなミッションを行っていたのかは謎に包まれている。

 X-37B OTV-3は米東部標準時間2012年12月11日13時3分(日本時間2012年12月12日3時3分)、アトラスV 501ロケットに搭載され、フロリダ州にあるケープ・カナベラル空軍ステーションから打ち上げられた。

 X-37Bは米空軍が運用する無人の宇宙往還機(スペースプレーン)で、製造はボーイング社が担当した。完全な自律飛行が可能で、またスペースシャトルのように再使用ができるように造られている。

 これまでに2機が製造され、1号機は2010年4月22日に打ち上げられ、同年12月3日に着陸した。また2号機は2011年3月5日に打ち上げられ、2012年6月16日に着陸している。今回のミッション(OTV-3)は、1号機の2回目の飛行であった。

 この3回のミッションに関して、その内容は明らかにされておらず、軌道上で何を行っていたのかは不明だ。こうした宇宙往還機を飛行させること自体が主目的であることは確かだろうが、おそらくは背中にあるペイロード・ベイに何らかの装置や機器を搭載し、宇宙空間で試験や実験などを行っているのではと言われている。また、軌道上の衛星を観測することを趣味にしている愛好家らによれば、飛行中に何度か軌道変更をしていることが確認されている。

 また、カタログスペックでは、X-37Bの軌道上での滞在可能期間は270日とされているが、前回のOTV-2ミッションでは469日、そして今回はさらに上回る674日間、約22か月間にも及んだ。

 米空軍によれば、2015年に4回目となるX-37Bのミッションを行う予定であるとのことだ。おそらくは2号機の2回目の飛行になると思われる。また今月8日に米航空宇宙局(NASA)が発表したところによれば、退役したスペースシャトルが使用していた格納庫を、X-37B向けに改装する計画があるとされ、米空軍としては今後も長きにわたってX-37B計画を進める意向のようだ。

■X-37B Orbital Test Vehicle-3 Lands at Vandenberg AFB
http://www.vandenberg.af.mil/mediacenter/pressreleasearchive/story.asp?id=123428631

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