【アナリスト水田雅展の銘柄分析】寿スピリッツは急伸後の調整良好、いよいよ3月高値更新へ

2013年11月25日 09:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  菓子製造販売の寿スピリッツ <2222> (東2)の株価は、7月下旬以降のモミ合い展開から上放れた。今期(14年3月期)好業績を評価して3月高値を試す流れだろう。

  「ラングドシャ」ブランドなどを展開する山陰地区の寿製菓、「ルタオ」ブランドなどを展開する北海道のケイシイシイ、首都圏で洋菓子を多ブランド展開するシュクレイ、「赤い風船」ブランドなどを展開する九州の九十九島グループなどを擁し、地域限定ブランドの菓子を製造・販売している。駅・空港・高速道路など交通機関チャネルの出店・販売比率が高いことも特徴であり、訪日外国人など観光客の増加は追い風となる。

  企業ビジョンとして「全国各地のお菓子のオリジナルブランドとショップブランドの総合プロデューサー」を掲げ、中期事業戦略で新ブランド・新商品・新店舗創り、新ビジネス開発、そして海外展開を推進している。新規分野としては、ジャパルシーが13年5月から健康食品「栃(とち)」と「藍(あい)」の販売を本格稼働した。ジュテックスは通販基幹業務システムサービスをASP方式で提供する。海外展開では13年7月、台湾台北市に海外初出店となるカフェ店舗「KONAYUKI」を立ち上げた。

  11月5日発表の第2四半期累計(4月~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比10.3%増の108億22百万円、営業利益が同8.0%増の8億87百万円、経常利益が同8.2%増の8億98百万円、純利益が同1.0%減の4億92百万円だった。純利益は前年同期に税金費用の減少があったことの反動で微減益だったが、首都圏での展開強化や遷宮イベントの効果も寄与して各セグメントの売上が好調に推移した。さらに売上総利益率が同1.2ポイント上昇し、新規出店や新規事業の先行費用などによる販管費の増加を吸収した。売上高、経常利益ともに第2四半期累計として過去最高だった。

  セグメント別(セグメント間・全社費用等調整前)に見ると、売上高はシュクレイ(同48.0%増の10億95百万円)、ケイシイシイ(同11.0%増の36億10百万円)、寿製菓(同8.1%増の40億06百万円)、営業利益は寿製菓(同18.4%増の4億13百万円)、販売子会社(同13.5%増の1億23百万円)、但馬寿(同11.6%増の44百万円)が特に好調だった。

  通期の見通しは前回予想を据え置いて売上高が前期比5.3%増の217億50百万円、営業利益が同12.2%増の21億円、経常利益が同11.1%増の21億円、純利益が同12.2%増の11億70百万円としている。新規出店の効果、首都圏での洋菓子販売の強化、遷宮イベント開催の出雲や伊勢方面での販売強化、新規事業の本格化、さらに製造採算の改善も寄与して最高益更新の見込みだ。

  通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.8%、営業利益が42.2%、経常利益が42.8%、純利益が42.1%である。第2四半期累計が期初計画を上回ったこと、需要期となる下期の構成比が高い収益構造であること、観光客の増加が追い風となることなどを考慮すれば、通期ベースでも好業績が期待され増額の可能性もあるだろう。

  株価の動きを見ると、7月下旬以降の概ね1250円~1300円近辺でのモミ合い展開から上放れた。11月6日には戻り高値となる1372円まで上伸し、その後も概ね1300円台半ばの水準で堅調に推移している。第2四半期累計の業績を評価する動きだろう。

  11月22日の終値1362円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS112円79銭で算出)は12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS683円47銭で算出)は2.0倍近辺である。週足チャートで見ると、13週移動平均線と26週移動平均線が上向いてサポートラインとなりそうだ。指標面に割高感はなく、強基調に転じて3月高値1462円を試す流れだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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